金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「政治はあくまで『お手伝い』の役割を超えてはならない」:2018~2020年の今日(2月22日)に出会った言葉

(1)2020年2月22日
政治はあくまで「お手伝い」の役割を超えてはならない
(「折々のことば」2020年2月22日付朝日新聞
*本日の言葉:引用句は、『大平正芳「戦後保守とは何か」』福永文夫著(中公新書)からの筆者の文章とのこと。2つのことを言っている。①国民は政治に主体的に関わるべきだ。②政府はあくまで「お手伝い」に過ぎない。

亡くなった毎日新聞岸井成格(きしい・しげただ)さんは、TBSの「サンデーモーニング」で、「宮澤さんは権力を抑制的に行使すべきだ、と言っていたがアベさんは、権力を積極的に行使すべきだと仰っていた。僕はこの耳で聞いた」と仰っていた。起きていることに抵抗するために「自分」にできることを一人1人が真剣に考えて動く(意見表明でも署名でも、献金でも、デモへの参加でも、できる範囲で)時だと思う。そうしないと本当に後悔する時が来る。

後悔先に立たずだ。もう一文、折々の言葉から引用しておく。
(ここから)「社会の秩序は国民がみずから闘いとるものであり、そのために国民は家庭や地域での生活にまで立ち戻り、それぞれの場所からこのコーラス(社会のこと)に参加すべきで、政治の仕事はまさにその支援にあると、大平(正芳)は考えていた」(ここまで)

(2)2019年2月22日
(わかりやすい文章を書くために)目指すべき最終目的は、「文章を任意の箇所(一つの文の途中を含む)で切ったとき、そこまでの記述だけで、そこまでの意味がわかること」である。「それ以降に続く論述内容がおよそ予想できる」なら、もっとよい。つまり、「ある範囲を読んでから振り返って初めて全体の意味がわかる」ようであってはならない。(野口悠紀雄著『超文章法』p180)

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(3)2018年2月22日
ディベートは、話す前と後で考えがかわった方が負け。ダイアローグは、話す前と後で考えがかわっていなければ意味がない。平田オリザ
(2018年2月20日付け朝日新聞「折々のことば」より)