金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「鉄の意志がなければ生きられない社会は、鉄のように冷たい」:9月14日に出会った言葉

(1)2020年9月14日  
伸び盛りの17歳は横浜FCにもいて、僕に言わせれば人柄の「バランス」がいい。謙虚さはなければ駄目。でも聞きすぎ、謙虚すぎなのもどうかな。
三浦知良著『カズのまま死にたい』新潮社新書 p250)
*引用文の後、三浦さんは若い頃(25歳)、試合中に自分を代えた監督に「何で自分を代えたんだ!」と食ってかかった経験を語る。そして「今の自分がそれを見たら注意すると思う」と言って、でもそういう行き過ぎるほどの積極性も大事なんだと。それがバランスなんだね。いい本を読みました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4106108518

(2)2018年9月14日  
詩の言葉は現実社会ではほとんど役に立たない。震災でもそう。だからぼくはお金を被災地に送っていました。ただ詩の読者をマス(集合)でなく、一人一人と考えると、一編の詩がその一人の読者に小さな影響を与える、生き方に変化を与えることはありうると思う。詩を書く人間はそれをどこかで信じて書いているところがありますね。
谷川俊太郎 人生の贈りもの 本日付朝日新聞より)

(3)2016年9月14日  
鉄の意志がなければ生きられない社会は、鉄のように冷たい
(2017年9月14日付朝日新聞 「天声人語」より)