「斎藤幸平さんが『SDGs(持続可能な開発目標)はアヘンだ』って言ってるわよね」
NHKの100分de名著でカール・マルクスを取り上げた回を見て以来、ウチのは斎藤さんファンでして、僕の参加している勉強会で先月テキストになった『人新生の「資本論」』を読ませてくれというので貸していたのである(ちなみに私は今そのムック本を読んでいる)。
NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』 2021年1月 (NHK100分de名著) | 斎藤 幸平 |本 | 通販 | Amazon
「そうだったなあ」。自分が担当した部分を必死に読んでメモして勉強会で発表したとたん、大方の内容を忘れてしまった僕は、若干の見栄を張ってこう答えた。
「あれって、やましたひでこさんが言っている『収納ボックスをいくらつくって整理してもダメ』ってことと同じじゃないかしら」「どういうこと?」
「収納ボックスをいくらつくって整理しても断捨離にならないのよ。収納ボックスそのもの、つまり不要な物を仕分けして減らさないと意味がないってこと」。
ちなみにウチのは断捨離の大々大ファンです。
「・・・いくらガソリン車を電気自動車に変えたってたかが知れてるってこと。電気自動車は収納ボックスなの。車そのものを減らす努力をしなきゃだめだってことじゃないかな」
「そういうことだなー」
「お父さん、ウチ自動車買ってこなかったじゃない。あれって素晴らしいことだったのね」
「ま、まあな」(我が家がマイカーを持ったのは自動車が必需品のスイスにいた3年半だけ。理由は単に僕も妻も自動車に興味がなかっただけなのだが・・・)「・・・無意識のうちにそういう意識を持っていたのかも知れんな」。やや無理筋と思いながらこう答える。
「斎藤さんとやましたひでこさんって共通点多いわー。お父さん、いい本を紹介してくれてありがとう」。
勉強会で使った本を貸しただけなんですがね。
以上も今朝の朝食時の会話でした(↓はご参考)。
SDGsは企業PRに使われ、真の環境問題や貧困の解決策にならない【山口周×斎藤幸平】 | Business Insider Japan