金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「翻訳ストレッチ」を続けるコツ

2016年に何回か「翻訳ストレッチ体験セミナー」を開催しました。その後に参加者の皆様に書き送ったものを再掲します(若干修正しました)。なお執筆したのは2016年12月です。翻訳ストレッチは試行錯誤しながら続けているので、今の内容とはズレている部分もあるはずです(ちなみに、現在は当時の2倍以上の時間をかけています)。なお、下記文章のうち「昨日の書き込み」とは、当時も今もFBとツイッターで公開している翻訳ストレッチの内容のことです。

(引用ここから)

『翻訳ストレッチ体験コース』に参加されて、今この瞬間やる気モリモリの皆様へ


セミナーの席でも申し上げましたように、決して無理せず(肩肘張らず)、毎日少しずつでも生活習慣化するよう努力してみてください。テキストのサンプルとして普段私の使っているものをご紹介しましたが、要はご自分が良いと思えば何でもよいのです。

セミナー直後はだれでも「やるぞ!」と思って始めてもなかなか続かないものです。私は仕事をする日で「翻訳ストレッチ」をしない日はありません。そして1年のうち350日ぐらいは仕事をしています(来年はこれをもう少し減らしたいのです)。いや実のところ、「春秋」と「天声人語」は仕事をしていてもしていなくても毎朝、(当然赤ペンを握って)取り組んでいますので、新聞休刊日を除く毎日翻訳ストレッチに取り組んでいることになります。くじけそうになった時にはこのノートを覗いてみるか、そう思った日の私の書き込み(日記)をご覧になってください。「ああ、あのとき講師をしていた奴が、飽きずにまだやってるな、今日も」そう思って鉢巻を締め直していただければ幸いです。

(FBやツイッターでは)「今朝の翻訳ストレッチ」の後に、その日(前日)に取り組んだ教材名を挙げています。ほぼ昨日の「翻訳ストレッチ70分コース」で取り上げたトレーニング・パタンで取り組んでいるとお考えください。例えば昨日の書き込みには、
翻訳ストレッチ:「春秋と天声人語」『世紀の空売り』『誤訳の構造』Timeの計35分。

と書いてあります。これは昨日はトレーニングの1(新聞コラム)、2(原書と訳本の比較検討),3(『誤訳jシリーズ』の1冊),5(英語のみの音読)を取り組み、それに35分かかったという意味です(5分でピタリおわることもあれば、若干時間がかかることもあります)。そして教材を増やした場合には、本文に書き込みます。昨日お話ししたように、私はどんなに時間のない時も1,2,3には取り組んでいます。


では今日から、あなたも、私もお互いに頑張りましょう。(ここまで)