金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「銀行からの電話」(2017年11月28日)

たった今の話。

「私、〇▲銀行西葛西支店の田中と申します。いつもお世話になっております。お忙しいところ申し訳ございません。本日は貴社様のお取引について調査をさせていただいておりまして・・・」
「で、何の調査ですか?」
「御社は外国関係のお取引があろうかと存じますが・・・」
「はい、翻訳ですから、それが何か?」
「某K国とのお取引はございますでしょうか・・・?」
「チョット待て。あなたが『〇▲銀行西葛西支店の田中』と証明できる方法はありますか?」
「・・・あ、ありません」
「そのあなたに、どうしてそのような取引内容に関する話を僕ができると思う?」
「あ、あの・・・・申し訳ありません」
「僕は別に君の仕事を邪魔しようって言ってるんじゃない。じゃどうすればいいと思う?」
「え・・・、す、スミマセン」
「いいですか、5分待って。僕が貴行西葛西支店の電話番号を調べて代表番号から電話をかけるから。田中さんだね?」
「はい、田中と申します。お手数をおかけして申し訳ありません」

で、代表番号からかけましたよ。自動応答で3回ぐらい待たされて、「法人または融資のお客さまは・・・」の番号を押したら1クリックで

「はい、〇▲銀行西葛西支店の田中でございます」。

やっぱり、新人だったんだ。

「・・・で、何が聞きたい?」
「はい、貴社が某K国とのお取引がないことの確認でございます」
「ありません。今までの入金記録を全部調べてもらってもかまわないですよ。これでいいかな?」
「ありがとうございます」
「さっきは怒鳴って悪かったね。あのさ・・・」

とあとはちょっと説教しました。この世の中、この手の調査に電話だけでやると信用なくすぞ、そしてそんな調査にホイホイ答えるようなバカ法人の点数は下げておいた方がいいよ、と。

この忙しい時に10分も使ってしまった。