金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「これでよく受けたな!」と驚きあきれた翻訳者のレベルと姿勢(2015年10月)

比較的短めの品質管理の仕事。想定時間3.6時間で納期まで3日あったのだが、品質管理は「まさか?」の事態があり得るので昨日ちょっと(3本のレポートのうち1本)やってみたら、その「まさか」だった。

Peripherals

金融やっている人だったら常識で、「欧州周辺国」または「欧州周縁国」と訳すんだけど、「末梢的な(ソブリン債)」と来た。

Benchmark rate

すでに一般常識の世界で「政策金利」のことなのだが「中央銀行による基準レート」と訳している。

もはや明らかだ。①専門外だ。②翻訳姿勢がなっていない。上の2つを知らないひとだって、ちょっと検索すればすぐ出てくる。

ほぼ訳し直しを決意。翻訳会社に上の2つの事例を示した上で

「僕も評価される立場なのでこんなことは言いたくはないが、なんでこんなレベルの翻訳者がこの文書を任されたのかを全く理解できない。本当にこの人は貴社の審査をパスしたのか?この訳者を使うことは貴社にとって重大なリスクだ・・・(中略)・・・ちなみにここまでの所要時間は2時間。あと4時間まではかけられるが私もいろいろやることがあるのでそれ以上は無理。もちろん貴社が配分してきた3.6時間以内(つまりあと1.6時間)でできることをする、という手段もあり。It's your choice.とメールを送る

「6時間かけてできるだけの努力をしてくれ」との返事来る。はいそうします。

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