金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

TOEIC:日本語を介さないで英語を読み聴きしないと

ヒョンなことからTOEICを受験することになりまして。

「他のどんな参考書、問題集よりも公式問題集をシャブリ尽くせ」という子どものアドバイスに従い2カ月前から準備するはずが、先週から公式問題集を一通りやってみた。

といっても「通し」(リスニングからリーディングまで試験時間通りに一気に)ではなく、リスニングは全部。リーディングはパート5、6、7をバラバラに、ただし時間を計って取り組んだ。

時間に追われながらリーディングをやってつくづく分かったのは、いかに普段自分が日本語を介在して英語に接しているか、ということだった。そういうクセをなくすために「翻訳ストレッチ」では英語だけを5~10分読むという努力もしているし、ウォーキングしながら英語のラジオ放送を毎日1時間は聴いてるのだが(これは3月以降なのでもう4カ月以上になる)、やっぱり漠然としているんだなあ、と。

英語のまま読んで(あるいは聴いて)その中身についての質問をされてポイントをつかみ取るという読み方(聴き方)を普段していないことがよ~く分かった。で、このための試験勉強をすることは自分の英語力(ひいては翻訳力)を高めることも分かった。

現段階で、リスニングで10問、リーディングで11問間違い。だいたい9割。あと1カ月でこの20問分は果たして埋まるのか?

「お父さん、『通し』でやんなきゃ意味ないよ。リーディングの最後の10分はフラフラになるんだよ」と言われておりまして、あと1カ月あるので、何度かチャレンジしてみよう。

最後に一言。

私は試験を受けて「良かったら」ここに公開します。

でも、悪かったら?

私は日本国民として、現在のわが国の道徳観に素直に従った対応をするであろう。

以下は、先日全国の小中学校に、最近になって急遽配本されたと噂される(?)文部科学省検定済み教科書の副読本「嘘つきは泥棒の始まりー 絶対に嘘をつかないために』(文部科学省編、内閣府財務省防衛省監修)にあったロールプレイ集に基づく、かなりありそうな問答である。

K先生「鈴木さん、何点だった?当然990点ですよねぇ」
私「え~、受けた覚えがありません」
Aさん「鈴木さん、あたし、試験会場で見ましたよ。受けたんでしょ?」
私「それが私とは限らないと思います。証拠に基づいたご質問をお願いします。ちなみに受けた覚えはありません・・・」
Kさん「たった1カ月前のことですよ、受けたんでしょ?はっきりしなさいよ!!」
私「え~、私の記憶の及ぶ限り、受けておりません」
Aさん「これは、試験会場にいた鈴木さんの写真よ。間違いないわ」
私「試験会場に『行った』とは言い切れません」
Kさん「試験結果来てるんでしょ!見せなさいよ」
私「業者等からのダイレクトメールは、原則として1日置いて自動的に廃棄しております」

Aさん「でも、この前ご子息にお尋ねしたら『父とは一緒にTOEICを受験しました。先日スコアが送られてきて僕が父に渡しました。間違いありません!』と言っていましたよ。もう言い逃れできませんよ。どうなのよ!!」
私「記憶にありません」
Aさん「じゃ、あなた、息子さんが嘘を言っているっておっしゃるわけ?」
私「そうは申し上げておりません」
Kさん「じゃ、スコア報告書はもらったんですね?」
私「『報告があった』という認識はありません」

Kさん、Aさん「要するに、記憶にも、記録にもないってことですね?」
私「御意」

ということで皆様におかれましても、大人の対応を一つよろしくお願いします。