金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「一歩間違えると・・・?」(2016年2月)

仕事に一区切りついて時計を見るとそろそろ4時。「散歩に行ってくるか」妻はお昼に太極拳のクラスに出たので行かない。

ダウンジャケットを着て防止をかぶり、スマホにイヤホンつけて「行ってきまーす」玄関を出て階段を降りたところに階下のKさんのお嬢さん、B子ちゃん(中1)が鞄を置いてノートを広げて座っていた。「あ、どうした。鍵を忘れたのかい?」「・・・(小さな声で)はい」「大丈夫かい?」「あ、はい大丈夫です」

そのまま1階まで降りたのだがどうも気になる。しかも昨日は結構寒かった。ちょっと迷いながら3階まで戻る。「お母さん、何時に帰るかわからないんだろ?」「え、ええ」「ウチで待っていたらどうだい?」「あ、いいです」お節介とは思ったんだが「ウチ、おばちゃん(ウチの妻のことです)いるからちょっと話してくるわ」「あ、いいですいいです・・・」との声を背に4階に戻る。

僕だって馬鹿じゃない。

一歩間違えば「50代の変質者がいやがる中学生女子を自宅に連れ込んだ」と誤解されかねないシーンである。しかも自慢じゃないが、僕は自分の人相が決して「良くはない」ことを自覚している(本当に自慢じゃないね)。いつぞやなど近所の3歳の女の子があまりに可愛いので「今度お父さんにあったら『お宅のお嬢さん、この町で一番可愛い』と言ってあげよう」と散歩中につぶやいたら妻から「お父さん、やめときな。誤解されるから」と言われたぐらいである。

しかもB子ちゃんは僕のことを「知ってはいる」が、私は彼女にとって「階上の鈴木さんとこのおじさん」に過ぎず、会えば挨拶する程度の間柄である。遠慮するのは当たり前だ(もしかしたら怖がっていたかもしれない)。とはいえ昨日は寒かった。あの時間にノートを広げていたと言うことは時期的に定期試験だろう。ウチにも受験生がいる。こういう状態を見逃していいのか?の気持ちが勝ったわけだ。

・・・そこで、玄関を大きく開けて階下にも聞こえるように「おかあさーん、KさんとこのB子ちゃんが鍵忘れちゃったんだってさー」居間で読書していた妻が「あらあら・・・と玄関まで出てきて、B子ちゃん、おいでおいで!」と階下を呼ぶ。

B子ちゃんはウチの妻のことはよ~く知っている。保育園の時から小学1年ぐらいまで妻のサークルが3ヶ月に1度開いている「絵本読み聞かせ会」の最も熱心なファンの一人だったからだ。何日も前からお母さんに「あさってだよね、明日だよね、きょうだよね」とせかしていたという。

B子ちゃんも妻の顔を見てきっと安心したのだと思う。玄関前に置いておいた鞄も全部もって我が家まで来たのを見届けて再び散歩に出た次第。それにしても寒い。あのまま玄関の前に残しておいたら身体が冷え込んじゃったはずだ。声をかけてよかったんだよな、と改めて自分を納得させる。

散歩から帰ったら我が家の居間のテーブルで勉強していた。「お、試験だな」「はい、明日から・・・」

そのまま私は仕事に戻った。「お母さんに連絡しなくて大丈夫?」「大丈夫でーす!」といいながら結局彼女は2時間家で集中的に勉強していたが、さすがに6時過ぎに「お母さん、もう帰ってんじゃない?電話してみなよ」(妻も夕食の支度をしなきゃいかんなーと思っていたそうです)と電話したらすぐにお母さん来られた。5時ぐらいには家に戻っていたそうです。

そういうことをしたことのご利益かなあ、B子ちゃんが帰った30分後に「ピンポーン」。次男が「絶対落ちた」というので合格発表を見なかった第2希望の合格通知だった。

1月から始まった大学入試も今日で最後。この1年よく頑張った。「さあ、明日から卓球するぞ!」と言っています。頑張れ受験生。

・・・というわけで、本日も皆さんにとって素晴らしい1日となりますように!!