金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「併記の効用」(2013年9月)

『大暴落1929』で村井章子さんの文章を使った「添削」を始め、最近は『自由と民主主義』に切り替えたのだが、実は厳密に言うと「添削」ではなく、村井さんの訳と自分の訳を併記しているにすぎない。 始めた頃はワードの「取り消し線」などを使って文字どおり…

「お手本」を自分の仕事に生かす(2013年9月)

『資本主義と自由』(フリードマン著、村井章子訳)の原文PDF、訳文書籍を参考文献として今の書籍を訳している。 テーマが似ているのと訳者が村井さんだという安心感で、そもそもはいくつかの用語確認のために参照していたのだが、意外な効用が見つかった。…

「翻訳会社にシフトしようか?」(ちょっと疲れてきた2013年の書き込み)

この夏にほぼ10年続いてきたヘッジファンドのレポートがなくなった。昨年の今日だったら再び金融機関への営業を考えるところだが、そういう(営業に向けての)気力が湧かない。今後はソースクライアントに伴うあれこれ大変なことを考えると翻訳会社への登録…

「技は心」(2013年9月)

翻訳家 村井章子さんの日本語を読んでいると、極めて堅い論文の中に(以下は『大暴落1929』と『資本主義と自由』から(うろ覚えで書いているので正確ではないかもしれません))「お店」「・・・と思しめす」「・・・なるものを」「まずお目にかかれない」「…

隠蔽体質について

最近思わず笑っちゃったテレビコメンテーターのひと言。「東電に事態の改善を期待しても駄目ですよ。あそこはお役人体質が相当残っていますから・・・・もう国が乗り出さないと」。東日本大震災後の東京電力の「隠蔽体質」を批判する声は多い。私も東京電力…