Facebookの共同創業者が書いた、イーロンマスク氏を含む一部シリコンバレー有力者のトランプ支持の動きの背景の解説と、そうした動きに対する彼の意見です。
タイトルは:Why Do People Like Elon Musk Love Donald Trump? It’s Not Just About Money. (なぜイーロン・マスクのような人々はドナルド・トランプを支持するのか?理由はお金だけではない)
ChatGPT4oに次のようなプロンプト出して、得られた答えを参考までに添付します。原文お読みいただくときの参考になればと思います。
プロンプト:このエッセイの内容を、論点が明確にわかるように、特に①なぜ以前は民主党支持だったシリコンバレーの経営者の多くがトランプ支持に回ったのか、②こういう動きに対してFacebookの共同創業者でもある筆者はどう考えまたどういう立場を取っているかわかるように500字程度に要約せよ。
ChatGPT
エッセイの内容を500字以内に要約します。
シリコンバレーの経営者たちが以前は民主党を支持していたが、最近はトランプ支持に転じた理由として、彼らがトランプを「国家によって不当に迫害された革新的な被害者」と捉え、自分たちと重ね合わせていることが挙げられる。トランプは彼らのテクノロジー開発を制約せず、自己利益を守る盾となるため、政治的支持や資金提供を通じて影響力を行使しようとしている。また、バイデン政権が反トラスト法や暗号資産規制などで大手テック企業に対して厳しい姿勢を取っており、これに反発していることも背景にある。筆者は、こうしたシリコンバレーの動きに対し、テクノロジーの発展は社会に利益をもたらすものの、無規制であってはならず、公共政策による適切な管理が必要だと主張している。彼は自身も技術楽観主義者だが、社会的影響を考慮したルール作りが求められるという立場を取っており、トランプのように規制を否定する姿勢は危険だと警鐘を鳴らしている。(ここまで)
(鈴木のコメント)
なお要約には明示的に触れていませんが、この記事には次のような記述があります。These leadersとはハイテク企業のリーダーという意味です。(翻訳はChatGPT4oの出力のままです)
These leaders are betting they can sway Mr. Trump to their ideas through public support and financial backing, and they might be right. Once a critic of cryptocurrency, he has shifted to opposing regulation after crypto executives donated to his campaign, and this month he and his sons unveiled a crypto business. Mr. Trump recently proposed a “government efficiency commission” — an idea Mr. Musk floated to him only weeks earlier.(これらのリーダーたちは、トランプ氏を自らの思想に引き寄せることができると考え、そのために公的な支持と資金提供を行っている。そして、その目論見は的を射ているかもしれない。かつては暗号資産の批判者であったトランプ氏は、業界関係者からの寄付を受けて規制反対に転じ、今月には息子たちと共に暗号資産ビジネスを立ち上げた。さらに、最近トランプ氏が提案した「政府効率化委員会」は、わずか数週間前にマスク氏が彼に持ちかけたアイデアである。)
つまり、この要約には「トランプは金に転びやすい」点が明確に現れていないわけです。僕はこの記事を読んでこの文章も非常に重要だと思っていました。しかしこのプリントと回答について限って言えば、この事実は全部読まなければわからなかった(もちろん、プロンプトを工夫すればこの点があきらかになったかもしれませんが)。生成AIを使った要約にはこういう「欠点」というか「隙間」がある、というよりも人間の側の問題意識の欠如を突かれてしまう点がある、ということです。以上からわかること。
1自分が全部読んだ文章(記事や書籍)や最初から最後まで出席した会議については、生成AIをつかって要約させることは作業の効率化になるが、
2.自分が読んでもいない文書や出席していない会議等について要約をさせるのはリスクが高い。
生成AIを利用する場合には、こういうAIの、というよりも人間の癖を念頭に置いておいた方がよいと思います。
・・・面白い記事を見つけたので皆さんに紹介しようと思って書き始めたんですが、変な方向に行ってしまった。
ご利用は自己責任で。