金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

オンライン英会話をほぼ2カ月(体験レッスンも含めて)経験して(感想等)

(感想)
1.始めてよかった。手頃な値段で毎日英語を話すのは実に気持ちがよい。特に僕の場合英日(英語から日本語)翻訳ばかりを20年続けてきたからかもしれないが、1日に1度、人間相手に「英語で」アウトプットする、意思疎通するという活動はかなりの快感である。仕事の合間の気分転換にもなる(原則として、毎日午後3時からの25分をレッスンの時間にしている)。

2.英語の得意なフィリピン人講師と毎日30分弱話して1カ月6000円弱(教材もテーマもあるので話題に事欠くことはない)。これはコストパフォーマンスが相当高いと実感する。これほどよいのであればもっともっと前から始めておけばよかったとチョッピリ後悔している。

3.始める前は「毎日できるのか?(できるはずないのでは?)と思っていたが、レッスンの時間帯(僕の場合はほぼ午後3時から)を決めてしまうとルーティン化するので苦にならない。

(課題)
3.フィリピン人講師は相当英語ができる(ま、当たり前ですけど)。が、ネイティブスピーカーではない。僕のレッスンは、講師と僕が互いに「外国語」である英語で会話を続ける形になる。ということは、よほど講師がネイティブに近い英語の使い手でない限り、仮に僕の英語表現が稚拙だったり、不自然だったりしてもお互いに意思疎通ができてしまう。

英語がコミュニケーションの道具である以上、それは「あり」だ。ただし僕の側は、多く話すことによる効果(これは十分に満たされている)に加え、もう少し効率よく自分の英会話力を改善したいという気持ちが強まっている。なお、ここまでの2カ月で、僕から見て僕の英語の稚拙なあるいは不自然な表現をいちいち直してくれるほどのネイティブ並みの講師には出会えていない。もうしばらくしたらそれ(僕の英語をいちいち直してほしい)と頼んでみるつもりだが、ここまで出会った講師の英語のレベル(会話のレベルは僕と同じぐらいだと思います)から判断するに、ちょっと無理かも。僕が逆の立場なら(つまり僕のレベルでは)とうていそういう指導はできないから。しかし1カ月6000円弱のコースでそこまで求めるのは無理があるような気もする。

(当面の対処)
4.そこで、毎日レッスンの30分前から英作文の勉強(基本例文の暗記)を10分、レッスン後に5分、語彙力増強の勉強を入れることにした。どちらも、元々翻訳ストレッチで毎朝取り組んでいたものを英会話レッスン前に移しただけだ。

5.さらに、レッスンの20分前から(つまり英作文の勉強後に)「NHK英会話」を聴くことにした。テキストは買わず、ひたすら聴いて「3倍シャドウイング(先生が1度言ったらその後に3回同じことを言う)」を心掛け、キーセンテンスや重要な文は聴いて書き取る。これだけの「耳慣らし」「口慣らし」「手慣らし」をした上で英会話レッスンに臨むことにしたのである。なお月曜日から金曜日Bまでは「NHK英会話」、土日は「NHKビジネス英語」の上級編、つまり木曜日と金曜日のインタビューを聴いている。

6.NHK英会話、ビジネス英語のどちらも、毎回基本英文を学習した後で、その表現を使って、ある状況の中で英語を自分で話すという訓練がある。これが結構役に立っている。状況とヒントをもらって自分で英語を言ってみる。その後にネイティブの先生が正解例を示してくれるというわけ。これはいい。

以上の活動をレッスンの前後に入れると、ほぼ1時間強がアウトプット中心の英語の勉強ということになり、このパターンが3週間ほど続いている。

とりあえず以上です。あと3カ月、半年すれば感想も対処法も勉強方法も変わるかもしれない。その時はまた書きます。オンライン英会話を考えている人の参考に少しでもなれば幸いです。