金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳者は裏方

 

昨日知り合いの経営者Kさんにある用向きがあって1年ぶりにメールし、その末尾に『ティール組織』を出したことを添えておいた。すると今朝返事が来て

「『ティール組織』を訳していたの鈴木さんだったのですか!人事組織関連では話題の書で当社でも何人もの役職員が読んでいます。私もこれから読み直します」

と書いてあった。

「あ~僕が訳したことに気づいてもらえていなかったのか・・・」と最初は思ったのだが、文面を読んでいるうちに、まてよ翻訳というのは元々縁の下の力持ち、裏方ではないか。私が訳したことをまったく知らずに本書を見つけ、よいと思って評価してくれていたんだ、これはまさに、本来裏方である翻訳者冥利に尽きるご感想ではないか、と思い直した。

・・・と同時に文芸翻訳者ではあるまいし、ノンフィクションの翻訳者が書籍の表面に名前まで出してもらって相手が僕の訳したことを知らなかったことに一時的にでも落胆するなんて、自分は何て思い上がっていたんだろうと反省もした次第。