始まってしまった戦争を、攻められた側は徹底抗戦すべきなのかどうか、今の所当事者ではない僕たちはどうすればよいのか、について考えるヒントをもらった番組。
NHK日曜討論「増え続ける犠牲・避難 ウクライナ危機打開は」(3月20日)
KHさん(国際政治学者。A大学大学院国際政治経済学研究科教授):確かにロシアが始めた戦争ではあるが、ウクライナも抵抗を続けて犠牲者も出ている。どちらにも非がある(てなトーン)
RSさん(国際政治学者。T大学准教授):全ては、ロシアが国際法を破ってウクライナに侵攻した点から始まっている(てなトーン)
どちらも司会者からの質問に対する回答で、冷静な議論が続いたと思う。特にKHさんは、ロシア悪玉論一辺倒の(日本の)世論に対して、別の見方も必要ではないか、とバランスを取ろうとしていたのであって、ロシアを非難するという点では他の参加者と変わるところがなかったと思う。
こうした発言に対して「Hは誰の味方なんだ!、Sよく言った!!」という前者への非難、後者への称賛の、ややヒステリックな声が多かったというのが僕の印象です。
戦争とか反戦とか言う問題を、今起きていることを目にしてどう考えるべきなのか。
ロシアでの反戦デモは当然としても、もし私がロシア人で今ロシアにいたら、果たして自分には同じ行動ができるのか?今のウクライナで反戦を唱えられるのか?唱えるべきなのか?誰にそういう資格があるのか?悪者は退治すべきなのか?悪者は誰なのか?・・・1945年に、日本は無条件降伏すべきではなかったのか?ということも合わせて考えながら、他人事ではないなと思いながら興味深く番組を見た次第。見て良かったです。