金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「自分が夢中になれることを見つければ、壁に立ち向かうことができる」イチロー選手:2018~2021年の今日(3月22日)に出会った言葉

(1)2021年3月22日  ·
「すばらしいアイデアを得るには、時間がかかるということを学んだ。考えて、試して、実験し、失敗して、次はやり方を変え、また試して失敗して、という具合にね。結果が出るまで、とにかく時間がかかる。かかった時間と忍耐。新境地を開く画期的なことのためには、それが必要だったんだ」
ダグラス・トランブル(映画監督。「2001年宇宙の旅」の特撮スタッフ)
(「2001年 宇宙の旅 未来の扉は開かれた」「アナザーストーリーズ」NHK
BSプレミアム2021年3月16日放送)

(2)2020年3月22日  
私は売るために本を作っていない。一人でも多くの人に読んで欲しいという思いでつくっています。1万部よりも100万部の方が価値が高いという倒錯した価値観は間違っていると思います。
(「時空を超えて言論を育む 藤原書店社主 藤原良雄さん(71歳)」2020年3月21付朝日新聞Bee)
*本日の言葉:『古くて新しい仕事』(新潮社)の著者島田潤一郎さんと同じ覚悟だ。僕だって書籍の翻訳をしている時にはそう考えていませんが、それは実務翻訳という生活の糧があって書籍の翻訳はあくまでも「余暇」と割り切っているから(だから休みがなくなちゃうんですけど・・・例えば今取り組んでいる本はすでに700時間を超えている)。

もちろん実務翻訳だって、仕事を取るまではギリギリ条件交渉をするけれども、仕事を始めたら時間制約の中で全力を尽くすのは同じ。ただやっぱり、文字通り出してみないとどうなるかわからない書籍出版に関しては、藤原さんとか島田さんのような腹の括り方はできません。

でも翻訳が終わった後は別だなあ。「1万部よりも100万部の方が価値が高いという倒錯した価値観は間違っていると思います」。僕の場合、出版された後はアマゾンのランキングは見るし、増刷の連絡を受ければ、読者の増えた喜びと同時に、皮算用をしている我利我利亡者の自分もいます(ほとんど売れたことがないので滅多にないのですが)。藤原さんの仰ることはわかるけど、やっぱり売れて欲しいです。
よい1日を!

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(3)2019年3月22日  
自分が夢中になれることを見つければ、壁に立ち向かうことができる。 イチロー選手
(本日付朝日新聞社会面)

(4)2018年3月22日  
 人間がやらなくてもコンピューターがかなりの部分を代行してくれる時代に来ているのは確かです。でも、機械学習(AI)ってどうしても中身が、ロジックがブラックボックスになっちゃうんですよ。「(答えが正しいことは帰納的に示されているのに)何でこんな結果になったのか」を僕たちが答えられない。そうすると、場合によっては現場の側が「理由がわからなかったらそれは使えない」というリアクションになっちゃうケースもあるんですね。
 これからは何が迫ってくるかというと、ブラックボックスなモデルが会社の中にあふれてくるかもしれない。どこにどんなAIが入っていて、それがどんなデータを持っていて、どんなことを出してくれるのかを理解した上で、全体を切り盛りしていくという仕事が発生していくかもしれない。ー データサイエンティスト 河本薰さん
 (NHKプロフェッショナル 仕事の流儀「新しい仕事スペシャル」2018年3月19日放送)