金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「高くない。俺は『この経験』に金を出しているんだ」:1月17日に出会った言葉

(1)2020年1月17日
人は本を読みながら、いつでも、頭の片隅で違うことを思い出している。……本を読むということは、現実逃避ではなく、身の回りのことを改めて考えるということだ。自分をよく知る人のことを考え、忘れていた人のことを思い出すということだ。
(『古くて新しい仕事』島田潤一郎著(新潮社)pp111-112)
*著者は僕が、何となくそうかもしれないが改めて考えたことがなかったことをスッと書いてくれる。薄い本なのだけれど、多くの気づきを与えてくれる本だなあと重いながら少しずつ音読しています。
よい1日を 

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(2)2019年1月17日
「高くない。俺は『この経験』に金を出しているんだ」
(『ザ・ファブル』より)
*「ザ・ファブル」の中で、主人公(佐藤アキラ:史上最高傑作と言われる、現在休業中の伝説の殺し屋)が焼きサンマを頭から食っている。
その様子をみた真黒組(休業中の佐藤兄弟に住む場所を提供して何かと面倒を見ているヤクザ)の若頭が、そんな食い方があるのか、俺にも食わせてくれと言いながら財布から2万円を差し出す。
「おい、100円で買ったサンマが2万円になったぞ。儲かったなあ」と妹のヨウコに笑いながら話す佐藤。
そこで若頭が言った一言が引用文。

このセリフが頭を離れない。 

(3)2019年1月17日
 受験生の時には「自分を信じて」という言葉は胸に響かなかったな。本番ぎりぎりまで、やり尽くしたらいいと思います。焦ったり緊張したりしてもいい。そして、そういう自分をおもしろがってください。緊張して前日に眠れなくてもいい。自分のスタイルを貫いてください。そこまで必死に努力してきたことは、決して無駄にはならないのだから。
川田裕美さん フリーアナウンサー「受験する君へ」 2019年1月16日日付朝日新聞教育面)
*今日の言葉、僕はこのアナウンサーの方を存じ上げなかったが、ここまでスッキリと受験生の気持ちに寄り添えるメッセージは、意外とないなあ、と感銘を覚えました。

(4)2018年1月17日
「年だからもう転べないのです。矢部さんはいいわね。まだまだ何度でも転べて」矢部太郎の大家さん
(2017年12月28日付朝日新聞「折々のことば」より)