金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

在宅勤務のよしあし(2)―お化粧代(2020年10月17日)

「いや、本当に在宅勤務は楽だわ」

この3月からず~っと在宅勤務のお客様Lさんと久しぶりで電話で話した。彼女の会社は社員全員在宅勤務。宴会等も、公私問わず一切禁止である。

「ウチの子ども(今年度からの新入社員。入社以来の在宅勤務が続いている)も9時から会議なのに8時50分まで寝てることありますよ」
「仕事始まる直前まで寝てられるっていいわよね・・・お子さん、男の子でしょ。ほら、あたしたち女性は会社に行くってなるといろいろ準備で小一時間かかっちゃうじゃない。それが行かなくていいってだけで全部省略できるの。女性にとっての方がプラスが大きいと思うわ」
「そう言えば、妻はちょっとした買い物なんか化粧していかないですよ。マスクで顔隠せるから」
「わかるわかる~。お化粧品代がぜ~んぜんかからなくなったわ」
「おかげでウチのはお肌がツルッツルだそうですよ」

一瞬の沈黙。

「・・・う~ん、そこんとこはちょっと違うんだよねー」
「どういうことですか?」

「一応会議はしょっちゅうあるのよ。そうするとお化粧しないわけにはいかないじゃない」
「じゃ、同じってわけだ」
「ちがうの。お肌にはかえって悪いかも」
「ど、どうしてですか?」

「会社行くときには、結構高い化粧品使ってるの。でも、オンライン会議の時はそんなに気合い入れてお化粧できないのね。だから安い化粧品使うわけ・・・そうすると、お肌にはかえって悪いのよ」
「な~るほど、そういうことですか~」
「最近はもう面倒くさくなって、顔出さないようにしてるんだけどね~」

実に、実に興味深い会話であった。