金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

AIは小説を書けるが小説の解釈はできない(2018年3月3日)

おはようございます。

出会った言葉:
「私はあなたが好きです」という文がある場合、AIにとっての「意味」はこの文が真か偽かだけだという。しかし、人間はこの短文にさえ、様々なニュアンスを見いだせる。
(「AIVS教科書が読めない子どもたち 新井紀子著 人にしかできぬ読解の危機」本日付日経新聞読書欄より)

*語義、用語や、フレーズの解釈、文法が厳密に、つまり狭く定められている文章ほどAIにとって代わられやすい。つまりは抜群の記憶力(連想力ではない)と比較分析力が仕事の大半を占めている分野ほど将来性がない、ということでしょうか。AIは小説を書けるが小説の解釈はできなさそうです。

よい1日を!

(後記)5年前の記事。確かにAIは小説の解釈はできない。ただチャットGPTは検索を通じて、ある種の解釈を「提示」はできる。自らは解釈できなくても。では、自ら解釈できる日は来るのか?