金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「機械(あるいはAI)翻訳をめぐる前提条件のずれ(2024年5月11日現在)

4月14日のウェビナーの資料に次のように書いた(若干手直ししました)。

「考慮したい三つの区別(前提条件)
① AI(機械)が翻訳した出力と、機械の出力した翻訳を利用して人間が完成させた作品とを区別する。

② 外国語→母語の翻訳と母語→外国語の翻訳は分けて考える。

③ AI(機械)翻訳の利用にあたっては、「対話型」と「非対話型」を分けて考える」(ここまで:発表時間が短すぎて口頭では触れませんでした)

どうもSNS上では、この3つがごっちゃになって対話がかみ合わないなあと思うことが(他人の書き込みを見ていても)多いような気がする。昨日、翻訳仲間での少人数のチャットで、「いまだに機械翻訳が使えない、役に立たない」という発言を見かける、という話が出ました。あと1年もするとこういう誤解、というか議論の混乱は収束すると思うのですが現段階ではこんな感じ。

tbest.hatenablog.com