金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

先生からのお墨付き(?)(2023年11月24日)

昨日は半年ぶりに金子靖(研究社編集部)先生主催の公開翻訳教室(補講=飲み会付き)に参加し、金子先生の熱意と学識に触れることができ大いに感動した。

どんなに有名になっても、生徒に「教える」のではなく、生徒の翻訳から学ぼうとされる謙虚な姿勢には心から頭が下がるなあ、と授業を受けながらつくづく思った。そしてやっぱり「生で」参加し、その後飲みに行くというセットは最高だった(僕なんぞは、補講が楽しみで参加したみたいなもので・・・)。普段レギュラーの勉強会に参加していないので(恥)格別でした(注:金子教室への2期参加者はOBOGとなり、金子先生から無償で提供される、レギュラー(毎月)クラスで使った教材や授業ビデオを通じて自主的に勉強会を開いている。今はその勉強会が10近くあるが、僕は個人的な事情で参加できていない)。

ところで僕個人にとっては昨日の授業でもう一つ嬉しかったことがある。それは金子先生がChatGPTをはじめとするAIツールについて、最終的には人間が責任をもって仕上げることを前提にした上で大いに活用したらよい、とのお考えを示されたことだ。

僕自身はこの3月にAI翻訳の利便性に瞬く間に目を見開かされ、さまざまな機会に利用して一段とのめりこみ、この場やブログでも積極的に推奨してきましたが、最近潮目がかわってきたとは言え、どうも実務翻訳界ではまだ少数派のようだ。

そうした中で、「もしかしたら金子先生にお叱りを受けるかも・・・」と若干内心ヒヤヒヤして参加したのだが、勉強会の場で上のようなご発言を耳にし、大いに気を強くした(もっとも補講の時にオープンAIの話題になって僕がアルトマン氏の話をしたところ、僕が先生が訳され翻訳教室の教材になっていた某ノンフィクションを読んでいないことがばれてしまい、大変恥ずかしい思いをしましたが)。

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