金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

僕がオンライン英会話を始めた理由(わけ)

昨年9月1日に翻訳者として独立してちょうど20周年となり、その記念としてオンライン英会話に取り組もうと決意しました。私はこの20年間、専ら経済金融関連の英語ばかりを読んでそれを日本語に訳す(またはネイティブスピーカーの助けを借りながら日本語のIR資料を英語に訳す)仕事に従事してきましたが、この間外国に行くことは一切なく、英語は、道に出会った外国人に道を尋ねられた時ぐらいしか話したことがありませんでした。英語を話す仕事ではないとはいえ、私も一応英語の専門家ということになっており、これはさすがにまずいとは思っていました。

オンライン英会話については、かねてより研究社の金子靖先生(青山ブックセンターで長く翻訳教室を主宰されています。著名な柴田元幸先生の一番弟子だと思います)が「翻訳者であれば、とにかく早く始めるに越したことがない!」と力説されていたことは先生の翻訳教室の受講生にはよく知られていました(この教室は文芸翻訳の教室です。経済金融英語しか読んでいない自分はそもそも英語の読解力が落ちているのではないかと思い受講した次第)。・・・とはいえ、「どうしてそんなに安いの?」「安かろう、悪かろうでは?」「フィリピン人の英語で大丈夫?」「金を踏み倒されたらどうなる・・・?」「そもそも、毎日時間を作れるのかね?」等々、おそらく多くの皆さんが抱かれるであろう不安を私も抱いていたことは事実で、それまでおっかなびっくり、興味はあってもどこか怖いなあ~という印象で手が出なかった次第です。

しかし20周年が近づいた昨年春に、とにもかくにも調べてみようと思い立ち、金子先生の愛弟子で以前からオンライン英会話をされていたお二人に根掘り葉掘り話を伺い、まずは無料体験を受けようと決めたのが昨年10月。1カ月の準備期間(含む無料体験)を経て昨年11月1日からオンライン英会話を正式に始めました。で、つい先日の4月30日に受講から丸半年がたちました。受講日数は172日。ほぼ毎日です。

今思うこと。金子先生や皆さんのおっしゃる通り「もっともっと早く始めておけばよかったなあ~!」というのが正直な感想です。リンク先の記事にいくつかの所感をポイントに分けてまとめました。元々は金子教室のOBOGの皆さん(金子教室の卒業生の勉強会がいくつもあり、金子先生から教材や授業ビデオ等のご提供を無償で受けています)向けに書いたのですが、同じ志を持ちながらも不安な英語学習者の皆さんもいらっしゃるのではないかと思い、こちらに投稿させていただくことにしました。

効果的な英語教育の必要性が叫ばれつつも、有効な手立てをどの教育機関も打ち出せないのではないか、と教育の部外者なりにずっと思ってきました。フィリピン人講師(事実上「ネイティブだ」と私は確信しています)によるオンライン英会話を教養課程のカリキュラムに組み込み、例えば1年間で200レッスンの受講を義務づけるというのは、きわめて安価かつ良質で、しかも効率の良い外国語学習法ではないか、と半年経験して確信するに至りました。

なお、ブログタイトルの下の「オンライン英会話」をクリックいただくと、これまでの半年間、ほぼ1カ月ごとに何が起きたか、どう思ったかがライブ感覚で書いてあります。
(お断り:記事中には特定英語教室の名称が出てきますが、これは私自身が利用しているサービスを紹介しているにすぎず、私が運営会社から同社のサービスを紹介してほしいと依頼されたことはなく、一切の報酬も受け取っておりません。コストと相性が合えばどこでも大差ないと思います)

tbest.hatenablog.com