金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

安請け負いは禁物(2015年1月)

一昨日某翻訳会社から「4万5000ワードを3週間」という打診が入る。「文章を見る前にこの期間でこの量は多すぎる。他の翻訳者と分割にできないか?」とメールを送っておいたら昨日午前に「他の翻訳者に決まった。QAできないか?」と。

「原文を見ないと何とも言えない」と返事を出す。すぐにメールが来て「文章を見てくれ」見るとそれほど難しくない。「英語は難しくない。この手の翻訳は日本語の仕上げ、つまりどう読みやすい日本語にするかがポイントだと思う。

一人の人間がその仕事を受けたと言うことは、恐らくその翻訳者はその期間中その仕事しかしていないということではないか?一概には言えないが、私としては翻訳の質を見てからでないと怖くてQAは受けられない」と返事。かつてこれほど量は多くないが、ほとんど訳し直したことが何度もある。45k?場合によっては悪夢になりかねんので安請け負いはできないのだ。夕方メールが来て「やはり分割にしたい」とのこと。「賢明な判断だ」とコメントしてこちらからの条件を伝える。どうなるか?