金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

続ける力

小田和正が毎年やっている「クリスマスの約束」を細切れに見ている。

小田さん自身が7通の手紙を有名ミュージシャンに書いて出演依頼をし、全員に断られて結局一人でコンサートをした第1回から振り返って昨日は2009年の「22分50秒」まで来たところ。あの番組の面白さ、というか迫力は番組スタッフや他の出演歌手とのミーティングで「これはできない」「番組にならない」というやり取り、途中経過(「まじでどうなるかわからない」という不安定状況)をそのまま放送しているドキュメンタリー感(記録の持つ迫力)と、周囲の反応にめげずに根気よくミーティングを重ねて周囲を説得し、リハーサルをやり続ける小田さんの粘り強さにあるのではないかと思った。

そして14年。「続ける」ことが力となって周りを巻き込んでいる。そしてあれだけの大家が自分よりずっと若いスタッフや歌手の言うことに素直に耳を傾け、対等に議論をしている謙虚さ。その様子をカメラに撮らせる寛容さ。そういう様子を(ダイジェストとは言え)見ているのでその集大成となる「22分50秒」みたいなものに感動してしまうのだ。

小田さんが「クリスマスの約束」を始めたのが54歳。今の僕の年です。それから14年。今年こそは申し込もうと思っていた一般観覧は中止。録画を少しずつ見ているのでまだ見終わっていないのだが、何か今年で終わりそうな雰囲気なのかな。

昨日の昼で実務翻訳は終わり。本日から31日の正午まで正味4.5日間はようやく「本だけ」。あと5日(年内)で260ページの書籍の本文(220ページ)の粗訳を終えたい(あと30ページ)。毎年本に集中できるのは年末年始だけ。がんばります。そうそう掃除もやらないと。

・・・というわけで、本日も皆さんにとって素晴らしい1日となりますように!!

(後記)さらに7年がたち、一昨日、2年ぶりに素晴らしいコンサートが放映されました。小田さん、今年後期高齢者になられる。(2021年12月27日記)