金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「やることは同じ」(金子靖先生の翻訳教室の納会)(2014年11月)

昨日は夕方まで仕事をして水道橋へ。金子靖先生の翻訳教室の納会でした。昨晩の私にとって何よりうれしかったのは、偶然私の隣に金子先生が「多分私がこれまで接してきた中でベスト」と絶賛されるIさんにお座りいただいたことです。

いったいどれくらいの時間をかけ、どのように準備されているのかを色々お尋ねした上で私にわかったことは、秘密なんてなかったということ。Iさんですら最初にあの課題を見たら全然わからない、と。「知らない単語を調べるところから始めるんですよ」もちろんご謙遜されているのだろうけれど、しっかり辞書を引いて何が書いてあるかを読み込んで、納得するまでご自分で訳文を考えて答案を作成されているという当たり前のことをコツコツ続けておられることがよくわかった。彼女でもわからなかったのか、という点に少しホッとし、同時にその真摯な姿勢に頭が下がりました。私の向かい側にすわったAさんも9期、10期で「すべて」(課題と追加課題)提出されていたとのこと

「だってせっかくお金をかけているのだからもったいないでしょ」うなずくIさん。それは私も同じだったはずだができなかった。

忙しいことを理由に端折っていた。時間をかけられないエクスキューズを自分にしていたような気がする。そういうちょっとした努力の差が大きな差になるんだなと思った。この教室はそういう意味で初心に返ることがいかに大切かを感じさせてくれたし、最後の飲み会でそのことを確認できたことは大きな収穫でした。先生と参加された皆さんに感謝です。次期はすべて出すことを目標に努力を続けたいと思います。

先生から本もプレゼントいただいたし、本当に楽しい会でした。