金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

中古マンションに住むということ

昨日は午後3時から管理組合の中層部会の役員会の後、部会の忘年会。もう10年以上も建築の専門家として関わっていただいているアドバイザー3人の方も加わってもらう。もちろん全部自腹であります。

わざわざ管理組合に首を突っ込まなくてもいいのに自分の街のことが心配だから善意で協力してくれる人がいる。Pさんは私の父ぐらいの年齢。管理組合の役員やらアドバイザーを20年以上続けてこられた。

一方、自分は何もしないで文句やクレームしか言わない人がいる。10年ほど前に「Pさんは業者と癒着している」みたいな匿名ビラが配られて団地が騒然としたことがある。Pさんをよく知っている人はそんな人じゃないということをわかっているので、当時は役員でなかった僕もみんなでPさんを庇った。

そんなこともあったのにめげずに協力してくれる。「わたしなんかもう棺桶に半分足を突っ込んでいますから・・・」なーんて言いながら全然自分の得にならないことに汗を流してくれる。他のアドバイザーのUさんもMさんもそう。ほとんど無報酬で(役員もそうですが)、というより手弁当で業者との交渉に時間と労力を使い、住民説明会で文句を言われる。文句を言う    AさんKさんも住民。Pさん、Uさん、Mさんも同じ住民。全く無関心の人々(何を隠そう昨年の今頃は私もその一人だった)。

恐らく20年後には「建て替え」が切実の問題として出てくる。そしてここにいる役員の8割はその頃にはこの世にはもういない。30年前にできたときにバリバリの中堅サラリーマンだった人々が入居者だったのだから(私が住み始めたのは1995年、築11年後だった)。

あ~築30年のマンションに住むってこういうことなんだとつくづく思いました。

(後記)上の文章を書いてから今日で丸10年。当時は輪番で管理組合の理事長を務めていました。先日お伺いしたら躯体は100年もつそうなので、僕らのマンションも50年ぐらい寿命が延びたのかな(2023年12月9日記)