金融翻訳者の日記

自営業者として独立して10数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

特区諮問会議の民間議員の皆さんに問いたい。

民間議員の皆さんの、岩盤規制は撤廃すべきだ。というご意見に大賛成。
 
その上でお尋ねしたい。
 
そもそも民間議員の皆さんはなぜ、申請してきた加計学園の理事長が安倍首相の腹心の友であることを問題にしなかったのでしょうか?
 
親しい所であるが故に、慎重の上にも慎重に検討しようと発言した方はいなかったのでしょうか?議事録をはどうなってるの?
 
・・・それとも、まさか皆さんは「そんなことは知らなかった」のか?
 

首相は「そもそも」の意味を引く前に・・・

首相は「そもそも」の意味を引く暇があったら、まず「李下に冠を正さず」の意味を辞書で引くべきだった。

 安倍さんは、そもそも特区ができた時点で「誠に申し訳ないが、私の首相在任期間中、加計学園は特区には申請できない」と理事長に頭を下げてあきらめてもらうか、加計学園が特区に申請してきたら、自分が理事長の親友であり、萩生田さんが利害関係者であることを発表した上で議長を降り、萩生田さんを担当から外していればこんなことにならなかった。

昔には通ったかもしれない政治家の利権など今は通用しないんだ。

そんなことすらわからない世間知らずのお坊ちゃん。自分のことしか考えてない。国のことなんかなーんにも考えていない。

この国にとって本当に、本当に不幸だ。

 

前川前文科省事務次官の記者会見の雑感(2)

 
 
(正確に数えたわけではないが)合計で20名くらいの質問者のうち、朝日、日経、テレ朝、NHK、時事、共同、東京が各1名(か2名)、個人会員2名だったのに対し、産経新聞とフジテレビの質問者が6~7名いた(およそ3分の1)ということ。ちなみに司会は毎日(前川さん派)。
 
フジサンケイグループは会場中に人員が配置されていて、おそらく互いに連絡を取りながら、皆で分担して質問をしていたのではないか、という印象を持った(全員とても紳士的でした)。
 
前川さんから真正面から回答または反論されていた。
 
手を上げた人全員に質問権が与えられたので、「個人会員」(お一人はNHKのOBとおっしゃっていた)が二人質問されていた。うち一人は「手を上げても指されることなんてないもんだから・・・」と照れつつ、長い演説を始めてしまい、司会者から「質問してください」とたしなめられて、ウチの近所の管理組合総会みたいだなあ、と思った。
 
例の、記者会見で管官房長官を追い詰めた東京の望月さんは、(とつぜん注目をされたせいか)、個人会員ほどではなかったが質問というよりも演説になっちゃったのは、あれ?と思った。
 
なお読売の記者の質問はなかった。
 

前川さんが彼らに与えた最大の打撃

 

前川さんの記者会見でもう一つ思ったこと。

安倍、管、荻生田、松野、義家、そして内閣府の審議官たちは、この前川さんと同じルール(本人のステートメント(30分程度)、自分に好意的な代表者による一問一答の質疑応答(30分程度)、その後、参加者なら挙手をすれば誰でも参加できる、1回あたりの質問は一問に限るが質問がなくなるまで続けられる質疑応答)の合計2時間の記者会見に耐えられるだろうか?ということだった。

 

前川さんは上のような環境に立派に耐えた、どころか落ち着いた物腰と理路整然とした受け答えで会場を完全に支配していた。

 

この記者会見で前川さんが彼らに与えた最大の打撃は、たぶんそれだ。

 

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前川前文部科学省次官、記者会見で最も重要なこと

仕事しながら2時間見ました。素晴らしい記者会見だった。
見た甲斐があった。
 
冒頭に司会の方から、「国会で語ってもらおうにもその場がないので、ここは証人喚問ではないが、前川氏には是非良心に従ってお答えしていただきたい」との挨拶があって始まった今回の記者会見。事件の解明に結びつくような新たな事実が明らかになったわけではありません。ただ、それ以上に、私が最も重要だと思ったのは、
 
前川さんは信用できる

 

 

ことが明らかになった点ではないだろうか。

2時間、100人近く(?)のマスコミ人の前にさらされ続けるということは、能力と人間性が隠しようもなくさらけ出されてしまうと思います。おそらく、あの記者会見場にいたほとんどの記者(産経も読売も含めて)が、程度の差はあれ感動し、「この人は信用できる」と思ったのではないか?そうでなければ、受賞記念とかお祝いではなく、どちらかというと事件性のありそうなあの手の記者会見の終了時に拍手が沸き起こるということはなかったのではないかな(僕は記者会見を全部見たのは初めてなので、その辺はよくわかりませんが)。

すでに報道されている部分以外で気がついた点。

・「(国家戦略特区会議の決定に反対しなかった)結果として文科省(つまり自分)は加担した、と言われてもやむを得ない」
「在職中に声を上げられなかったことは誤りだった(とはいえ、声を上げていても最後は政治判断だったので結果は変わらなかったと思う、という見立ても質疑応答の中で示しています)」
「(総理のご意向文書を流したのか?という質問に対して)その問題にはコメントできない」といった自らの非や反省点を認めながら、すべての質問に誠実に答えていた。言い逃れようとか、ごまかそうといったソブリは一切見えなかった。信念を語っていると思った。

・松木文部大臣、義家副大臣に対して「本当にご苦労されている。その中で(ああいう対応が)精いっぱいだったと思う」といたわりの言葉を述べていた。

・萩牛田官房副長官のメモを書いた課長補佐について、「おそらく私がよく知っている人物で、非常に優秀で信頼できる。その彼(彼女?)が聞き間違いや、勘違いをするはずがない」とどこかの大臣とは全然ちがって、きちんと評価していた。あの課長補佐は一生前川さんを尊敬すると思う。

・マスコミ全員を前に「第4の権力であるはずのメディアが危機的状況にあるのではないか?」と読売だけでなくNHKも名指しして苦言を呈した。

・司会者もうまかった。「時間が来たので質問の機会をここまでにしたい。今ご質問のある方は手を上げて下さい。全員お立ち下さい」と言って全員に質問させた(個人会員もいたのにはビックリ)。

・すべての質疑応答が終わった後で、司会者から最後の言葉をうながされ、「個人の尊厳」「国民主権」という自らの書いた色紙(?)を掲げて、役人であるからこそ個人の尊厳を持って仕事をしてほしい。役人も主権者の一人である、という姿勢を忘れないでほしい、と言った前川さんの発言を見て泣いた文科省職員は多かったのではないか?

 

是非皆さんもご覧下さい。

最初から最後までの視聴を強く、強くお勧めします。

 

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加計学園問題への経済界のあるべきスタンス

「我々民間企業は、投資家、顧客、そして社会一般に対し、適時、適切、公平、迅速に情報を開示する、という重大な責務を担っている。
 
今国会の成り行きを見ると、事柄は一学校法人の許認可云々という卑小な問題ではない。
 
政府部内における政策決定プロセスと事実認定という、民間企業の情報開示姿勢の根幹にも密接に結びつく大半重要な争点なのであって、この点から事態の推移を大きな関心を持って見守りたい」
 
となんで言えないのかね? 
 

私は圧力を一切かけていない。

「私は圧力を一切かけていない。ただし、大変遺憾なことに、私の意向を曲げて忖度した一部役職員が関係各省庁に圧力をかけるという『行政を歪める』がごとき行為があった ― そう認めざるを得ない証言や文書の存在が明らかになっている。
 
もとより私にはそのような意図は毛頭なかったが、これらは、もし事実とすれば国民に対する大変な裏切り行為であり、そのような疑念を招いた私の責任は免れ得ない。内閣の長として国民の皆様に深くお詫びするとともに、各省庁で常日頃から誠実に職務に従事してきた大多数の職員諸君の志と意欲を奪う結果となったことは慚愧の念に耐えないと申し上げておきたい。
 
こうしたことを2度と繰り返さないため、本件を徹底的に調査した上で、我が国における意思決定プロセスの明確化、透明化、そして公平化を図るとともに、関係各部署における文書の保存方法等を抜本的に見直したい」
 
と言ってほしかった。