金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳勉強会の効用

 3年ほど前から、K社編集部K先生の主催される翻訳教室の卒業生(1期につき半年のコース2期1年で「卒業」、それ以上は受講できない)による勉強会に参加している。分野は文芸。教材は原文、先生の試訳、学生訳、講義録、そして講義を録音した音声ファイルをすべて先生のご厚意で無償で提供していただいている。僕たちの勉強会は毎月第1水曜日の午後7時から2時間。出席者は毎回10名前後である。
 事前に自分の訳を提出しておき、当日は課題分の「講師訳」を順番に音読し、先生からいただいた詳細な講義録を随時参照ながら、段落ごとに問題点や疑問点を話し合うというスタイルだ。なお課題の提出期限はその週の日曜日なのだが、僕は月末月初にプロジェクトを抱えていることもあり、毎回、当日に全員の分を印刷して持ち込んでいる(恥)。
 月に1度の翻訳勉強会で何を最も学べるかというと、やっぱり多くの人々のさまざまなプロセスだと思う。
①どの辞書のどこをどう眺めた、どう組み合わせて考えた。
②どの句を検索した、どの絵や写真、映画を見た、どの本を探した、何を聴いた。
③その上でどう考えた
④その上でどう訳した(訳せなかった)
 ・・・・というのが人によって微妙に、あるいはかなり異なる。何しろ、普段取り扱っている分野も異なるので、調べ方も人によって結構ちがうんだ。年齢も職業もさまざまなので、同じ言葉に対する背景知識や語感も当然異なる。
I've also been a schoolteacher and worked construction and run the night shift at a homeless shelter and interned at a men’s magazine.”(Sam Lipsyte "The Appointment Occurs in the Past" from New American Stories Edited by Ben Marcus, p275
A嬢「この、interned at men's magazineって(「男性誌インターンもしていた」という訳文だったとしても)どういう意味かしら?」
B氏「出版社のインターンですかね・・・」
TS氏「それは・・・男役、相手役でしょ。女優の・・・ men’s magazineでっせ」
女性陣:???
C氏「つ、つまり・・・だ、男優ということでは・・・」
「な~るほど、・・・でも本当にそうかしら?」
「話してる相手は娼婦だぜ、初対面の。こりゃどう考えてもアレでしょ、あれあれ」(勢いづくTS)
「・・・単なるファッション誌じゃないの?」
「そ、そこはさあ、『ポルノ男優』を、かっこつけて、気取って言ってるワケよ」
 ・・・てな感じの、わいわいガヤガヤのフリートーキングからエッセンスを拾う(ほとんどはもっと高尚な話題です)。
 そこが勉強になる。
 毎回、自分の訳文を持って行くのは恥かきに行くようなものだが、僕は「参加チケット」と開き直ることにしている(持って行けないこともある。仕事で出られないこともあります)。
でも行く価値は大いに、大いにある。
 自分が悶えてもだえて苦し紛れになって訳をひねり出したり出せなかったり箇所を、他の多くの皆様も苦しんでいた、ということがわかって少しホッとしたりしてね。
 先生は教材を提供されるだけで、勉強会には一切お出にならないので、全員が誰の顔色を伺うこともなく、平等に、自由に、遠慮なく(でも礼節を失うことなく/私が時たま下品にしているが(恥))考え、話し合うことができる。 ここが教室と勉強会の一番大きなちがいではないかな。
 終わった後の補講(飲み会)も楽しみだしね。
(補足)なお、この「卒業生勉強会」は、翻訳教室の期が重なるについれて徐々に増えていき、現在は6つぐらい。70~80人ぐらいが学んでいるのではないだろうか。しかも勉強会後には各回の書記(僕らの勉強会では毎回立候補で決めている)が書いた「まとめメモ」が先生に送付されて、その後全員に配られるので、他の勉強会の様子(というかポイント)も読むことができる・・・と一粒で何度も美味しい翻訳学習システムができあがっているわけだが、ここまで書いてきて、「果たして自分はそのおいしさを十分に味わっているか?」と自らの努力不足を大いに反省した次第。

書き写す(翻訳ストレッチの一方法)

新井紀子さんの著書(『AIに負けない子どもを育てる』東洋経済新報社)からヒントを得て、最近「翻訳ストレッチ」に取り入れた方法(というより意識の変化)。

自分の気に入った一流の原書と一流の訳本を選ぶ。

1.原文を書き写す。
2.訳文を書き写す。

ここまでは今までやっていた。最近はこれに

3.書き写す時に、なるべく一気に書き写すよう努力しながら、両者にかかる手間(何度ぐらい見直しているか)にどれくらい差があるかを意識する。

を加えた。

低学年の小学生ほど先生の黒板の板書の書き写しに時間がかかるのは、集中力と、意味を一気に把握できる力が弱いからだ、という。同じ事が外国語にも言えるのではないか、毎日描書写しているうちに気がついた。

僕の場合、訳文はある程度一気に書き写せるが、原文はどうしても何度も見てしまう。それだけ内容の把握力(つまりは英語読解力)が日本語に比べ弱いということだろう。

なるべく一度に長く書こうとすると、冠詞や前置詞などを間違える(したがって、何度もみては書き直す)ことが多いことにも気づきました。

皆さんもお試しになったらいかが?

長続きする自己啓発「翻訳ストレッチ」ー毎朝、仕事前に、手広く、コツコツとー(『翻訳事典2018-2019』から)

(以下は、『翻訳事典2018-2019』(アルク)に寄稿した原稿です。執筆からすでに2年ほどが経ち、使っている教材など細かい点はすこしずつ変わってきていますが、基本的な考え方は同じです。翻訳者の皆様の何かの参考になれば幸いです)。

 

毎朝、仕事前に、手広く、コツコツと 

― 長続きする自己啓発「翻訳ストレッチ」のご紹介 ― 

鈴木立哉

 

こんにちは、鈴木立哉です。現在16年目になる金融翻訳者です。本日は私がこの10年続けている自己啓発の取り組み方をご紹介させていただきます。

 

  • 朝の過ごし方

まず私の典型的な朝の様子をご紹介しましょう。

起床は4時30分~5時頃です。起きてから雑事を済ませてダイニングテーブルの椅子に腰掛けるのが30分~40分後ぐらい。

お茶を一杯飲んでまずは日本経済新聞のコラム「春秋」と朝日新聞の「天声人語」を音読します。その後日経、朝日の順にザッと20~30分ほど目を通し、それからいよいよ「翻訳ストレッチ」を始めます。

 

(1)最初の教材はMichael Lewis, The Big Short, W W Norton & Co Inc; Reprint, 2010とその訳書『世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち』(東江一紀訳、文藝春秋)です。これを原文、訳文の順に1~2文ずつ音読します。訳語や訳文で「学べるな」と思う箇所があると原書の方に訳文を直接書き写したり別途メモを取ったりします。1日当たり1~2段落とゆっくりしたペースで読み進めます。

(2)次に、『誤訳の構造』『誤訳の典型』『誤訳の常識』(いずれも中原道喜著、聖文新社)のうちの1冊に取り組みます(3日で1サイクル)。赤ペンを持って大事だと思った箇所に丸をつけたり下線を引いたりしながら読んでいきます。『~構造』は現在4周目、『~典型』は3周目、『~常識』は2周目です。

(3)『折々のうた』(大岡信著、岩波新書)の音読。本書は詩人の大岡信さんが朝日新聞に連載していた詩歌の紹介を本にまとめたもので、本編は第9集まで。それ以外にもさまざまなシリーズが出ています。今は『第五 折々のうた』(5冊目)です。

(4)『翻訳力錬成テキストブック』(柴田耕太郎著、日外アソシエーツ)、またはThomas Piketty, Capital in the Twenty-First Century, Belknap Press: An Imprint of Harvard University Press, 2014 (Kindle版)とその訳本『21世紀の資本』(山形浩生ほか訳、みすず書房、2016年)原文、訳文の順に1段落ずつ、のいずれかを音読します。『テキストブック』と『21世紀の資本』を1日置きに取り組みます。

・・・以上がそれぞれ5分で計20~25分ぐらい。調理用タイマーで時間を管理しながら進めます。さらに

(5)『TOEIC BEYOND 990 超上級問題+プロの極意』(ヒロ前田著、TEX加藤他著、アルク、2015年)などの「TOEIC本」でリーディングとリスニングの勉強に取り組みます。時間は5分ではなく「午前7時まで」。したがって早起きをすると1時間ぐらいかけられますが、寝坊して15分で終わることも。さる事情でTOEICを受験せざるを得なくなって始めた8月から始めた受験勉強ですが、基礎英語力の維持に最適であることがわかり、受験後も勉強を続けることにしました。今後も3~4カ月に1度は受験する予定です。

 

翻訳ストレッチを7時に終えるとテレビ東京「モーニング・サテライト」の録画を見ながら朝食を取り、20分ぐらい散歩をして仕事部屋に入り、午前8時過ぎに仕事を始める、というのが典型的な私の朝の過ごし方です。起きてから朝食までのこのパターンはほぼ生活習慣化しています。仕事をしないと決めた日でも身体が勝手に(?)動きます。

 

もっともその内容はこの10年で大きく変わってきました。

 

2.最初は「不安」から

「翻訳ストレッチ」(原則5分単位で、音読中心にさまざまな教材を学ぶというスタイルの勉強)とは、運動選手ならだれでも行う本格練習前のストレッチにたとえた私の造語です。仕事を始める前に、前日までに身体についたコリとか歪みを矯正しようという発想です。

私の場合、独立して1年後から仕事が増えて忙しくなり、軌道に乗ったと思ったのは3年目ぐらいだったでしょうか。最初は仕事が増えることが嬉しく「翻訳力をつけるには仕事をするのが一番!」と来る日も来る日も締め切りをこなしていきましたが、半年ほどたつと、はたして自分は英語を読めているのか?分かりやすい日本語を書けているのか?自分の訳文には変な癖がついているのでは?という不安を感じるようになりました。当時も今も私の仕事はマクロ経済レポートやヘッジファンド等の投資家向け運用レポートが中心でした。運用会社による違いはあるとはいえ基本用語は同じですし、レポートによって「同じような文体」「同じような用語」の使い方を求められていました。仕事が「型にはまりやすい」性質を帯びていたのです。

普段から自己啓発の必要性を感じ参考になりそうな書籍を買い求めてはいたものの文字通りの「積ん読」で、改まって勉強の時間も取れず不安ばかりが募っていきました。独立して丸4年たった日に「これではまずい」と考え、まずは自分が最も恐れていた日本語の歪みを正そうと、学生時代からの大ファンですでに何度も読み返していた『深代淳郎の天声人語』(深代淳郎著 朝日新聞社)の書き写しを始めることにしたのです。1日分の天声人語の書き写しと音読に約25分かかります。この作業に取り組んでから仕事を始めるという生活を1年ほど続けました。

そのうちに「仕事前は意外と時間がつくれそうな」ことに気づきました。どうせ日中に勉強ができないのなら、短時間でもいいから仕事前にやってみようと、本棚に眠っていた参考書類を引っ張り出して少しずつ読み始めたのが今の翻訳ストレッチの原型です。

独立6年後(2008年7月)に、日本翻訳連盟主催のセミナーで講師をさせていただきました。その時のレジュメを読み返すと「勉強における心構え・・・毎日少しずつ繰り返すこと。暗記と理解の復習とを分けて考えること・・・勉強の基本的な方法は、暗記と読解力の養成」と書いてあります。

つまり「毎朝、仕事前に、コツコツと」という「翻訳ストレッチ」の基本的なスタイルは10年前に固まっていたのです。ただ、勉強とは「翻訳力をつけるもの」と考えていたので今よりも暗記を重視していました。優れた訳文を頭にたたき込んで仕事に活かすという発想です。セミナーでは私が当時使っていた『ビギナーのための法律英語』(日向尚人著、慶應義塾大学出版会)、『使える金融英語100のフレーズ』(柴田真一著、東洋経済新報社)、『英語リーディングの真実』(薬袋善郎、研究社)を使った勉強方法をご紹介しました。

 

3.試行錯誤を重ねながら徐々に現在のパターンへ

セミナー後の自己啓発の歩みを振り返ると、多くを頭にたたき込むことよりも、自分が美しい/素晴らしいと思う文章を味わうことや、「その場暗記」で自分の訳文の癖を取ることを徐々に重視するようになっていきました。「その場暗記」とは、あとから忘れてもよいから、とにもかくにもその時だけはお手本通りに口頭で訳せるよう訳書の訳文を覚える、という意味です。覚え続ける必要がないので「本1冊覚えるぞ!」みたいなプレッシャーはありません。自分がつい使ってしまう言い回しの悪い癖の是正にはうってつけのトレーニングではないかと思うようになりました。

どんなテキストから学ぶのか?何冊やるのかはあまり考えません。当初は私の専門にかかわる書籍だけを音読していましたが、そのうち、原書なのか、訳書なのか、翻訳のノウハウ本なのか、英語や日本語の文法書かにかかわらず「面白そうだな」「学びたいな」と思ったら取りあえず購入し、翻訳ストレッチの時間に「突っ込んでしまう」ようになりました。分野も経済書に文学書が加わり、カズオ・イシグロさんの原書/訳書、さらには藤沢周平向田邦子松本清張といった元々日本語で書かれた文章も音読するようになりました。ただし、翻訳ストレッチは原則として1つのテキストで5分と決め、細く長く取り組めればよいと気長に構えました。本が増えるとストレッチの時間が長くなります。そこで同じ本を毎日ではなく、2、3日に1度でもよいと考えるようになりました。いつまでに読み終えるという目標も定めませんから、例えば『大暴落1929』は一冊(原書と訳書ですから実際は2冊分)を音読するのに2年、『国家を破綻する』は3年半かかりました。

しかし「ちりも積もれば山となる」です。この10年で『日の名残り』の原書と訳書を2回、『わたしを話さないで』(いずれも土屋政雄訳、早川書房)、『大暴落1929』『国家は破綻する』『脱線FRB』(いずれも村井章子訳、日経BP)を1回ずつ、日本語作品も『父の詫び状』(向田邦子著、文春文庫)の3回を含め延べ2~30冊は読み終えていると思います。

数年前からは、日本語を書くことを意識した参考書も読み始めました。各種文章読本に加え、『日本語の作文技術』『中学生からの作文技術』(以上本多勝一著)『理科系の作文技術』(木下是雄著、中公新書)『超文章法』(野口悠紀雄著、中公新書)『「接続詞」の技術』(石黒圭著、実務教育出版)『24週日本語文法ツアー』(益岡隆著、くろしお出版)などです。

こうして7,8年ぐらい前からは(1)経済金融関係の原書と訳文の音読と検討、(2)ジャンルを問わず自分が美しいと思う原書と訳書の音読、(3)日本語のエッセイ等の音読、(4)翻訳論、翻訳に関するテキストの勉強、(5)その他の勉強(文章法や文法)というパターンに定着していましたが、今夏からTOEICの勉強が加わって冒頭に紹介した形に変わったわけです。

 

4. 毎日、仕事前に、少しずつ。

以上が、私がこれまでに取り組んできた自己啓発の遍歴です。長続きのコツで最も大事なポイントは毎日「仕事前に取り組む」ことではないかと思います。

「お昼休みに」とか「1日の仕事を終えてから」も試したこともあるのですが、仕事をいったん始めると合間に勉強をはさむ気持ちの余裕がなくなります。仕事を終えてからでは精も根も尽き果てて何もする気が起きません。あくまでも仕事を本格的に始める前に体調を整える「ストレッチ」として取り組むことが私にはしっくりきました。

長続きするためのコツ、というか注意点を挙げておきますと、教材には自分が真似したい文章を選ぶこと。「必要性」よりも「好き」を優先すること。日々の取り組みでは、仕事の忙しい時や疲れた時、あるいは宴会の翌朝に寝坊して1冊しか取り組まない日があっても、早起きできたので10冊選ぶ日があってもよい、と気軽に構えることだと思います。私の場合は「午前7時には朝食」に合わせてストレッチの数と量を調節しています。

 

5. 効果は?

翻訳ストレッチにはどういう効果があるのでしょうか?ここまでご紹介したように、最初は焦りから日本語の書き写しを始め、その後は「翻訳力をつけよう!」と意識して「お勉強」していた時期もあります。しかし、10年の試行錯誤を経た今、翻訳ストレッチの目指すものを改めて考えると「仕事前の歪みの是正」が一番近いのではないかと思います。仕事前に一流の文章を音読したり書き写したりして前日までの歪みや捻(ねじ)れを直し、新たな心と身体(?)で仕事を始める。まさに運動のストレッチと同じかも。その意味では、おかげさまで私が今でも10年前と変わらずお客さまから注文をいただけていることが「翻訳ストレッチの効果」と言えるのかもしれません。

 

お気軽に翻訳ストレッチ。これをお読みになったあなた、まずはご自分の本棚に積んでホコリの被っている、「買う時には読むぞ~と思ったはずの(?)」本を取り出し、並べ直しましょう。そして今日から始めてみませんか?毎日、仕事前に、少しずつ、できる範囲で。

 

MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?(再掲)

日本会議通訳者協会の関根マイクさんから「金融翻訳に関する記事を何か連載してくれません?」との要請を受けて2年。「時間ができたら是非!」と言いつつずっと引き延ばしていたら、律儀な関根さんは半年に一度ぐらいずつ、「兄貴ぃ(僕の方が年上)、そろそろいいんじゃね?」的なメッセージを送ってこられるようになりまして、最後は2度に渡り西葛西にお見えになり、カレーを(というかナンを)頬張りながら「どうよ?」と詰められて、ついに「書きましょう。ただし不定期!」と言い、「ガッテン承知」と合いの手が入ってから3カ月。

 

今年の5月に「MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?」を書かせていただきました。それから4カ月経ち、今でこそ『現代貨幣理論』というタイトルの本が出ていますが、翻訳者的には、当時(たった4カ月前ですけど)はまだ大手新聞社を含めてMMT(Modern Monetary Theory)の訳語が固まっていなかったようです。

 

今回、連載2回目の「『スラック』から考える失業率(その1)」掲載とともに、第1回の記事が読めなくなったので、関根さんの許可をいただいて、こちらに再掲することにしました。 よろしくお願いします。(以下記事)

 

MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?

                               2019年5月14日

                                  鈴木立哉

 

次に紹介するのは、3月の金融政策決定会合後に開かれた黒田日銀総裁の記者会見(3月15日)の一部である。

 

(問)総裁ご存知のように、MMT(Modern Monetary Theory)というのがアメリカ・欧州の方でも議論されているようなのですが、これについての総裁の考え方をお願いします。というのも、日本では成功しているじゃないか、とおっしゃっている専門家の方もいるものですから、どうぞ宜しくお願い致します。

 

(答)MMT(Modern Monetary Theory)は、最近米国で色々議論されているということは承知していますが、必ずしも整合的に体系化された理論ではなくて、色々な学者がそれに類した主張をされているということだと思います。そのうえで、それらの方が言っておられる基本的な考え方というのは、自国通貨建て政府債務はデフォルトしないため、財政政策は、財政赤字や債務残高などを考慮せずに、景気安定化に専念すべきだ、ということのようです。ただ、こうした財政赤字や債務残高を考慮しないという考え方は、極端な主張だと思いますし、米国の学界でも非常に少数の意見であり、広く受け入れられた考えではないと思っています。https://www.boj.or.jp/announcements/press/kaiken_2019/kk190318a.htm/

 

今年に入ってから「訳せ」と渡された原文に“MMT”。何それ?と思われた翻訳者は多いかも。見知らぬものを見かけるとまず訳語は?と考えて、「原典」「定訳」に近そうなところを追っていくと日銀ホームページ。当たりかな・・・と思いきや原文のまま。いやまだ定訳がないのかもしれない。と思いながら、ここは「MMT」と仮置きして先に進む。

 

さてMMTとは何か? と今度は背景や内容を知るために検索してみると、要は「財政赤字は悪ではない」ということ。「自国通貨建ての借金は紙幣を印刷すれば返済できるのだから、いくら財政赤字が膨らんだところで、それを増税で補う必要はない。インフレを引き起こす事態にでもならない限り、気にする必要がない」という意味らしい(「財政赤字を容認する「MMT理論」は一理あるが、やはり危険な理由」https://diamond.jp/articles/-/201833)。

 

MMTの主な提唱者はニューヨーク州立大学のテファニー・ケルトン(Stephanie Kelton)NY州立大学教授。バーニー・サンダース上院議員民主党)が2016年の大統領選挙に立候補した時の経済アドバイザーとなり、「財政赤字の拡大を一時的に容認してでも格差を是正する方が政策順位は高い、という主張の理論武装としてMMTが用いられた」(財政拡大容認論MMT」台頭に投資家はどう備えるべきか https://diamond.jp/articles/-/199118)。

 

今度は英文で追ってみるとブルームバーグ・ニュースに行き当たる。“MMT Has Been Around for Decades. Here’s Why It Just Caught Fire”

https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-03-11/mmt-has-been-around-for-decades-here-s-why-it-just-caught-fire

この記事では、MMTを異端的な議論としながらも、(1)米国は既に赤字だが、米ドルを刷り続けられのだからデフォルト(債務不履行)にはならない。(2)トランプ大統領は赤字財政を拡大して高い経済成長率を達成した、(3)赤字分は低コストの国債発行で十分まかなえる、(4)トランプ大統領の経済政策アドバイザーのラリー・クドロー氏の“I don’t think good growth policies have to obsess, necessarily, about the budget deficit,”という意見を紹介して、Trump Factorも無視できないとしている。さらに(5)The country that’s probably come closest to deploying the full MMT toolkit is Japan, where interest rates hit zero 20 years ago and public debt.-- partly financed by the central bank -- is now almost 2 1/2 times the size of the economy.”と。日本は低金利を背景に大量の国債発行を続けているのに低インフレ率が続き、低成長ながら景気後退には陥って居らず、財政破綻していないじゃないか、という見解か。

 

もっとも、主流派はこの主張を相手にしていない。実際、ブラックロック最高経営責任者(CEO)、ラリー・フィンク氏は、“Deficits are going to be driving interest rates much higher,”としてMMTを“garbage.”、ラリー・サマーズ元財務長官は“Fallacious at multiple levels,”と表現。ノーベル経済学受賞者のポール・クルーグマン氏も同調していると。また別の記事でパウエルFRB議長は、MMTを‘Just Wrong’と述べている(” Jerome Powell Says the Concept of MMT Is ‘Just Wrong’ https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-02-26/jay-powell-is-no-fan-of-mmt-says-the-concept-is-just-wrong 日本語の記事は「「現代金融理論」支持せず、概念は「全く誤り」-パウエルFRB議長」https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-27/PNK8HY6S972L01

 

冒頭の記者会見は、以上のような潮流を踏まえたもの。改めて読むと、黒田総裁はMMTのポイントと金融界における位置づけを簡潔にまとめていることがわかり一安心。

 

さて、このModern Monetary Theoryの訳語をどうするか?朝日新聞週刊エコノミスト、さらにはブルームバーグ日本語版まで「現代金融理論」だ。しかし「金融」ではModern Financial Theoryと混同されそう。現代金融(またはファイナンス)理論はハリー・マコーヴィッツが提唱した現代ポートフォリオ理論のことで、証券アナリスト試験の「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」の世界だ。MTTは「(国債を刷って)貨幣量を増やしても問題なし」という論なのだから、これには違和感を持ちたいと!・・・と思いつつ日経新聞を見ると「現代貨幣論」。そこで、多勢に無勢は承知の上で「現代貨幣論MMT)」を初出、その後はMMT。理由をコメントして顧客に提出し、そのまま掲載された次第。所要時間は30分ぐらいか。

 

最後に、関連として次の用語についても辞典等を引いて知識を整理しておこう(日本語からなら、ジャパン・ナレッジ(有料)やコトバンク(無料)が入り口として信頼できる)。

  • マネタリズム(Monetarism):物価や国民所得の主な変動要因は貨幣量にあるとするマクロ経済理論。シカゴ学派ミルトン・フリードマンが提唱。
  • ヘリコプター・マネー(Helicopter Money):ヘリコプターから現金をばらまくように、中央銀行(政府)が大量の貨幣をひたすら市中に供給する政策。フリードマンが名付け親。関連に「ヘリコプター・ベン(バーナンキFRB議長のあだ名)がある。デフレ解消にはヘリコプター・マネーのような大胆な金融政策が必要と主張したことがあるため(An Update On Ben Bernanke’s Helicopter… 

http://www.economistsdoitwithmodels.com/2018/06/06/an-update-on-ben-bernankes-helicopter/)。

 

ではまた!

 

日本会議通訳者協会の関根マイクさんから「金融翻訳に関する記事を何かれんさいしてくれません?」との要請を受けて2年。「時間ができたら是非!」と言いつつずっと引き延ばしていたら、律儀な関根さんは半年に一度ぐらいずつ、「兄貴(僕の方が年上)、そろそろいいなじね?」的なメッセージを送ってくれるようになりまして、最後は2度に渡り西葛西においでいただいて(彼がカレーを食いたかっただけという説あり)、ついに「書きましょう!!」と言ってから3カ月。

 

今年の5月に「MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?」を書かせていただきました。それから4カ月たって今でこそ『現代貨幣理論』というタイトルの本が出ていましたが、翻訳者的には大手新聞社を含めてMMT(Modern Monetary Theory)の訳語が固まっていなかったみたいです。

 

今回、連載2回目の「『スラック』から考える失業率(その1)」掲載とともに、第1回の記事が読めなくなったので、関根さんの許可をいただいて、こちらに再掲することにしました。 よろしくお願いします。

 

MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?

2019年5月14日

鈴木立哉

 

次に紹介するのは、3月の金融政策決定会合後に開かれた黒田日銀総裁の記者会見(3月15日)の一部である。

 

(問)総裁ご存知のように、MMT(Modern Monetary Theory)というのがアメリカ・欧州の方でも議論されているようなのですが、これについての総裁の考え方をお願いします。というのも、日本では成功しているじゃないか、とおっしゃっている専門家の方もいるものですから、どうぞ宜しくお願い致します。

 

(答)MMT(Modern Monetary Theory)は、最近米国で色々議論されているということは承知していますが、必ずしも整合的に体系化された理論ではなくて、色々な学者がそれに類した主張をされているということだと思います。そのうえで、それらの方が言っておられる基本的な考え方というのは、自国通貨建て政府債務はデフォルトしないため、財政政策は、財政赤字や債務残高などを考慮せずに、景気安定化に専念すべきだ、ということのようです。ただ、こうした財政赤字や債務残高を考慮しないという考え方は、極端な主張だと思いますし、米国の学界でも非常に少数の意見であり、広く受け入れられた考えではないと思っています。https://www.boj.or.jp/announcements/press/kaiken_2019/kk190318a.htm/

 

今年に入ってから「訳せ」と渡された原文に“MMT”。何それ?と思われた翻訳者は多いかも。見知らぬものを見かけるとまず訳語は?と考えて、「原典」「定訳」に近そうなところを追っていくと日銀ホームページ。当たりかな・・・と思いきや原文のまま。いやまだ定訳がないのかもしれない。と思いながら、ここは「MMT」と仮置きして先に進む。

 

さてMMTとは何か? と今度は背景や内容を知るために検索してみると、要は「財政赤字は悪ではない」ということ。「自国通貨建ての借金は紙幣を印刷すれば返済できるのだから、いくら財政赤字が膨らんだところで、それを増税で補う必要はない。インフレを引き起こす事態にでもならない限り、気にする必要がない」という意味らしい(「財政赤字を容認する「MMT理論」は一理あるが、やはり危険な理由」https://diamond.jp/articles/-/201833)。

 

MMTの主な提唱者はニューヨーク州立大学のテファニー・ケルトン(Stephanie Kelton)NY州立大学教授。バーニー・サンダース上院議員民主党)が2016年の大統領選挙に立候補した時の経済アドバイザーとなり、「財政赤字の拡大を一時的に容認してでも格差を是正する方が政策順位は高い、という主張の理論武装としてMMTが用いられた」(財政拡大容認論MMT」台頭に投資家はどう備えるべきか https://diamond.jp/articles/-/199118)。

 

今度は英文で追ってみるとブルームバーグ・ニュースに行き当たる。“MMT Has Been Around for Decades. Here’s Why It Just Caught Fire”

https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-03-11/mmt-has-been-around-for-decades-here-s-why-it-just-caught-fire

この記事では、MMTを異端的な議論としながらも、(1)米国は既に赤字だが、米ドルを刷り続けられのだからデフォルト(債務不履行)にはならない。(2)トランプ大統領は赤字財政を拡大して高い経済成長率を達成した、(3)赤字分は低コストの国債発行で十分まかなえる、(4)トランプ大統領の経済政策アドバイザーのラリー・クドロー氏の“I don’t think good growth policies have to obsess, necessarily, about the budget deficit,”という意見を紹介して、Trump Factorも無視できないとしている。さらに(5)The country that’s probably come closest to deploying the full MMT toolkit is Japan, where interest rates hit zero 20 years ago and public debt.-- partly financed by the central bank -- is now almost 2 1/2 times the size of the economy.”と。日本は低金利を背景に大量の国債発行を続けているのに低インフレ率が続き、低成長ながら景気後退には陥って居らず、財政破綻していないじゃないか、という見解か。

 

もっとも、主流派はこの主張を相手にしていない。実際、ブラックロック最高経営責任者(CEO)、ラリー・フィンク氏は、“Deficits are going to be driving interest rates much higher,”としてMMTを“garbage.”、ラリー・サマーズ元財務長官は“Fallacious at multiple levels,”と表現。ノーベル経済学受賞者のポール・クルーグマン氏も同調していると。また別の記事でパウエルFRB議長は、MMTを‘Just Wrong’と述べている(” Jerome Powell Says the Concept of MMT Is ‘Just Wrong’ https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-02-26/jay-powell-is-no-fan-of-mmt-says-the-concept-is-just-wrong 日本語の記事は「「現代金融理論」支持せず、概念は「全く誤り」-パウエルFRB議長」https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-27/PNK8HY6S972L01

 

冒頭の記者会見は、以上のような潮流を踏まえたもの。改めて読むと、黒田総裁はMMTのポイントと金融界における位置づけを簡潔にまとめていることがわかり一安心。

 

さて、このModern Monetary Theoryの訳語をどうするか?朝日新聞週刊エコノミスト、さらにはブルームバーグ日本語版まで「現代金融理論」だ。しかし「金融」ではModern Financial Theoryと混同されそう。現代金融(またはファイナンス)理論はハリー・マコーヴィッツが提唱した現代ポートフォリオ理論のことで、証券アナリスト試験の「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」の世界だ。MTTは「(国債を刷って)貨幣量を増やしても問題なし」という論なのだから、これには違和感を持ちたいと!・・・と思いつつ日経新聞を見ると「現代貨幣論」。そこで、多勢に無勢は承知の上で「現代貨幣論MMT)」を初出、その後はMMT。理由をコメントして顧客に提出し、そのまま掲載された次第。所要時間は30分ぐらいか。

 

最後に、関連として次の用語についても辞典等を引いて知識を整理しておこう(日本語からなら、ジャパン・ナレッジ(有料)やコトバンク(無料)が入り口として信頼できる)。

  • マネタリズム(Monetarism):物価や国民所得の主な変動要因は貨幣量にあるとするマクロ経済理論。シカゴ学派ミルトン・フリードマンが提唱。
  • ヘリコプター・マネー(Helicopter Money):ヘリコプターから現金をばらまくように、中央銀行(政府)が大量の貨幣をひたすら市中に供給する政策。フリードマンが名付け親。関連に「ヘリコプター・ベン(バーナンキFRB議長のあだ名)がある。デフレ解消にはヘリコプター・マネーのような大胆な金融政策が必要と主張したことがあるため(An Update On Ben Bernanke’s Helicopter… 

http://www.economistsdoitwithmodels.com/2018/06/06/an-update-on-ben-bernankes-helicopter/)。

 

ではまた!

 

「ビジネス書大賞 2019」経営者賞 授賞式で話したこと

昨日は「ビジネス賞大賞2019」の授賞式(『ティール組織』が経営者賞を受賞したため)。2分間のスピーチをと言われていた。慣れないので即興のスピーチは無理。2分だと「あ~、え~」で終わってしまう恐れがあると思い原稿をつくり、家で2,3回練習してから行きました。

以下はその時によませていただいた原稿です。

この機会に、是非3人の方にお礼を申し上げたいと思います。まず、実務教育出版編集部の岡本眞志さんです。ちょうど4年前の今頃、ほとんど自費出版に近い本書の原著を見つけ出し、僕に合うのではないかとお勧めいただいた本当の目利きです。これだ!!と思って3回読み、40時間かけて10枚のレポートを提出したのですが、同社の企画会議に落ちてしまいました。二人で残念会をやり、あまりに悔しいので企画書を他社に持って行きたいと申し上げたところ「僕も悔しいです。是非」とご同意いただきました。岡本さんが「ウチでなければ英治出版さん!」とお勧めいただいたものの、二人とも伝手がなく、やむを得ず同社ホームページの読者お問い合わせページから、「実は素晴らしい本の企画があります」とアクセスしたのです。

その無名の翻訳者の投稿に目を留め、「どういう企画ですか?」とお返事を頂いたのが、本書のご担当となる下田理さんでした。しかも私は金融翻訳が本業で、翻訳の大半が2016年、つまり中国では経済成長率が鈍化して世界経済への悪影響が本格的に懸念される中、イギリスではブレグジットが可決され、アメリカではトランプ大統領が当選という未曾有の年で、市場は1年中大荒れ、本業が忙しすぎで本書の翻訳が遅々として進まなかったにもかかわらず「どうぞ鈴木さんのペースで」と忍耐強く待っていただき、素晴らしい本にしたててくださいました。

そして、解説をお願いした嘉村賢州さん。本日もトークセッションでお話になりますが、ティール組織の翻訳をだれよりもお喜びいただき、各種のセミナーやご講演で考え方を多くの皆様に広めていただきました。訳者である私は訳しただけでぼーっとしているうちに、どんどん宣伝していただいたようなものでして、ここまで売れましたのは嘉村さんのお陰と言っても過言ではありません。岡本さん、下田さん、嘉村さん、そしてもちろん、読書会用のゲラ無償提供など、前代未聞の企画を次々と打ち出された英治出版の皆様、ここに改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

 (ここまで)

 

関係者の皆様に改めて感謝いたします。ありがとうございました。

 

https://twitter.com/eijipress/status/1146742672092041217

 

 

「ベストセラー書籍『ティール組織』はなぜ日本でヒットした?翻訳者が語る驚きの裏話」の裏話。

インタビューアーの板東さんと直接知り合いになったきっかけは、六本木にある「ティール組織の肉汁水餃子専門店 餃包」でした。

インタビューにもありますように、私が朝の日課で「ティール組織」をエゴサーチしていると、「ティール組織の・・・」で見つけたお店でした(ちなみに私がエゴサーチをしてお返事を書いているのは『ティール組織』だけではないのですが、他の本は2カ月に1度ぐらいでも十分でございまして(恥)。『ティール組織』は、ある時から毎日相当数に達したためきりがなくなってしまい、お返事する時間を15分まで、と決めた次第)。中華大好きなんで、行ってみたいなあと思っていたら、板東さんが「行ってきました!超美味かった!」という書き込みが。さっそく「先を越された・・・」とコメントしたところ、「飲みに行きません?」「行きましょう!」 

で初めてお会いしたのが、確か今年の1月。ガンガン飲み食いして「じゃまたお会いしましょうね!」とお別れしたのでした。それがまさか、インタビューにまでつながるとは・・・。ご縁とはわからないものです。

なお、このインタビューは、板東さんの発案で「公開」で行われました。4名の方にお集まりいただいて2時間。その後都合のつくメンバーで飲みに行きました。とっても楽しかった。

 板東さんには、あの支離滅裂な私の話をよくここまでスッキリまとめていただきました。ウチの妻なんか、このインタビュー記事を読みながら、「え、こんなことがあったの?あんなことがあったの?・・・え~、『ティール組織』ってこんな本だったの?難しい理屈がわからない私にもすご~いわかりやすい。なんか本を読んだきになった!」な~んて。俺、ここに書いてある話、全部話してたんだけどなあ、と喜んでいいのか、悲しむべきか(笑)。

 独立以来17年間、付き合う相手はほとんどが同業者だった僕にとって、比較的若い世代の経営者の皆様とお会いできる機会がこの1年で一気に広がったのは、『ティール組織』を訳したおかげです。その意味でも、僕はこの本に感謝しています。

 板東さん、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!!また飲みに行きましょう。

  

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*なお、このインタビューは、昨年に私が書いた「本当の目利き ー 『ティール組織』(原著)を発見した人」と読み比べていただくと面白いかもしれません。

 http://tbest.hatenablog.com/entry/2018/02/17/101958