金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

致命的なミス(2018年5月)

*以下は、ある「事件」が起きる前、直後、2時間後の出来事である。あまりにもくだらないので、お忙しい方はスルーを願いたい。

その1.
本日は「嫁のいぬ間の」なんとやら、西葛西駅前にある「からし屋」で「背脂たっぶりラーメン」を食べ、ついでに30分以上散歩して帰宅したところである。

大変なミスに気づいてしまった。

注文の時に「ニンニクなしで」と言い忘れたのだ。

たしか前回は帰宅した玄関で「お父さんくさーい!!」と瞬殺でバレ、それから3日間臭い臭い言い続けられたのだった。ちゃんと風呂に入って頭も身体もゴシゴシあらっていたのですが、「ニンニクの臭いは身体の中からだから関係ない!」とコッテリ絞られたのだった。

しかも、言い忘れたのに気がついたのは(文字通りの)完食後である。まだスープを飲んでいなければ少しは何とかなったかもしれない。でもでも、一滴残らず飲み干してしまった私である・・・我ながら卑しい。

さあどうしよう。

まずは窓を開けよう、ということで家中の窓を開けたところ(前回は冬だったからいろいろなものがこもっていたのだ)。もちろん歯は磨きました。私は3食後に磨いているが今日は入念に。

あ~ばれたらどうしようどうしよう。

そうだ、こう言おう。

「あまりにも気持ちの良い昼時なので散歩に出たら偶然ラーメン屋の前を通りかかって昼ご飯をたべていないことを思い出して食べてしまった」

・・・とここまで書いて気づいてしまった。

「・・・おかしいじゃん。なんで、お父さんみたいな食いしん坊が、お昼時に、お昼ご飯を食べるのを忘れて散歩に出掛けられるわけ?」

あ~こう来たらアウトか。

しゃあない、最初から正直に「え~今日はゴールデンウィークで、本の締め切りが延びたこともあるし、自分へのご褒美にラーメンを食べに出掛けた」

「自分へのご褒美」=バブル世代の常套句。

う~む。

失礼しました。さ、仕事しよう。

その2.(仕事中のツイート)
サル事情で家中の窓を2時間開け放しておいたら寒くなってきたので泣く泣く閉めた。夏にはまだ遠い事を実感。

その3.
「ただいま~」
「おかえりなさ~い」
一六時頃・・・緊張感が走る。
「ものすごく混んでたよ~。銀座線が溜池山王の向こうまで行ってなくて大変で・・・」

嫁はある絵の展覧会を見てきたのだ。

「あ~そうでしたか、大変だったね」

前回はこのタイミングぐらいで、「お父さん、何か臭うわね、あれ?」ってな感じだったんだけど、今回は2時間の窓開けが聞いたのか何も気づかないようだ。とりあえずホッとする。

「・・・そうそう、お父さん、お父さんの大好きなチョコレートケーキ買ってきたよ、食べない?」「は~い」

・・・でもさ、こっちはラーメン食っちゃってるじゃん。さすがにさすがの僕もここでケーキってのもどうかな、と思う訳よ。それでちょっと仕事してた。

「おとうさん・・・」「はい」
「何かあったでしょ?」「え、いや、別に?」
「いや、何か絶対あった。いつものお父さんだったら、あたしが『ケーキ・・・』と言い終わらないうちに『え、なになになになにななにケーキー?』って部屋から飛び出してくるじゃない」「あ~そうだったっけ?」
「そうです。何があったの?」
「え~と、きょ、今日は特別なお食事を・・・」
「特別な?」「はい、と、特別な・・・」「ラーメンね」「その通り・・・ゴメンなさい」
「ホントお父さんはわかりやすいわ~」で事なきを得て、ケーキを食べるのは明日になりました。

あ~よかった。僕もちょっと反省しました。
めでたしめでたし。