金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「頑張るしかない」(2018年3月19日)

一昨年の村井章子さん、昨年の土屋政雄さんの講演会を振り返って思うお二人の共通点の一つは、

余裕を持って悠然と仕事をしているようには見えなかった、ということだ。

村井さんは確か昨年5月の連休後から8月(だったと思う)の講演会まで一日も休みがなく、ゲラが来ると「3食をパソコンの前で取る」と仰っていたし、土屋さんは「仕事のために読む本で忙しくて読書はほとんどしない」とおっしゃっていた。確かカズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞の瞬間は仕事をしていて、編集者からの電話で知ったと新聞にも書いてあった。

これがもし悠然と、朝ゆっくりと起床して、午前中から午後にかけてゆっくり仕事、夕方から読書して夜はお出かけ。

とか

一冊終わったら趣味をたっぷり楽しんで、十分に休養を取って鋭気をやしなってからのんびり仕事しています。

とか

僕は私は趣味が楽しくて、その合間に仕事しています

な~んて言われちゃったら僕なんかもう「参った!」って感じなんだけど、お二人ともどことなくセコセコというかガリガリというか、モリモリ頑張っています。そんなのんびり構えていられませんていう姿を見せられますと、

僕も頑張ろうかな・・・

という気がしてくるんですわ。

いや~、1月4日から一日も休まずに仕事していてそれでもいろいろ遅れてる。家族からは「いい加減止めてくれ」「もっともっとのんびりゆっくりしてくれ」と言われて何か自分がちょっと揺れたような気もするんだが、さっきふとそんなことを思い出して元気が出た。

失礼(この書き込みも現実逃避の一つであることは認める)。