金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「紙の辞書」(軽い一言の破壊力)

今朝、浪人中の息子が僕の部屋に来て、「お父さん、紙の辞書予備校に持っていっていい?」と聞くので、
「どうぞどうぞ、自由にどこにでも持って行ってくれ」
「ありがとう」
て話になった。心の中でしめしめと思いましたよ。
でも、仕事をしてたら居間の方から
「あんたそんな重い物持ってってどうずんの!!!」という叫び声が聞こえる。
あーあ。
「行ってきマース」
と次男が出て行った後、妻に言ったね。
「お前さ、せっかく本人が自分の意志で本の辞書持っていこうって思っていたのをわざわざつぶすこたーねーだろう」と文句を言う。
「あ~そうだったの?でも、あたしが一言文句言ったぐらいでやめちゃうんだから本気度もたいしたことないんじゃないの?」
なるほど。そうかもしれない。一理ある。
ただあいつは気がついていない。

「あたしが一言文句言ったぐらい」の破壊的影響力を。