金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

訳書は名刺代わり?

昨日と一昨日は本の校正三昧。今日もあと3~4時間はやって午後3時から編集者の方と打ち合わせ(何とに西葛西まで来ていただけます)。これでほぼ1冊が終わる。前回の半分のワード数だったが300時間ぐらいかかった。10月刊行予定。内容は戦略本なので読者層はかなり限られる。しかも児島修さんの『戦略大全』のような一般向けの臭いのない教科書に近い概説本なので厳しいかなあ。『戦略大全』が売れているからコバンザメのようにあやかれないかしら。などとも考えてもみたり。今年は初めて1年に2冊出ます。その意味では記念すべき1冊なんですが。

今日から8月。で、新しい本に取りかかります。これで来年も1冊出る。まさに私にとっては自分の名を冠した何かを残せるという喜び、勉強の対象、マーケティングツール(金子靖先生が「名刺代わり」と仰っていたけれど)としての書籍翻訳。だから売れなくても充実感を感じて取り組んでいる。でも心のどこかで(というかかなりの部分で)「何かの間違いでもいいから、誤解でもいいから売れてくれ~!!!」と叫んでいるのである。俺は俗なのだ。欲深いのだ。要するにセコイのだ。