金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳ツール試行錯誤(2013年10月)

私は根がアナログだからか他の人よりも余計そう感じるのかもしれませんが、自分の仕事の効率とか質が飛躍的に良くなると感じる技術というかツールに出会う比率は何年かに1度だけであって、私のハイテク(ツール)技術はその時だけ増強される。

(1)Torados買ったとき:翻訳者になって1年後ぐらい
前にどこかで見たことのある英語について紙を参照しなくてよくなった時

(2)研究者のオンライン辞書と契約した時:(1)から2年後ぐらい
複数の辞書の訳をほぼ同時に参照できるようになった時(その後何年もたってからこれを一種の串刺し検索ということを知った)

(3)音声によるチェックをできるようになった時:(2)から2年後ぐらい
聞いてチェックする。つまり自分の訳を他人の声で聞いてチェックできたときの感動。英語の時は訳抜けのチェックとなり、日本語の時は訳文そのものの流ちょうさを確認できる。

(4)過去に訳したすべてのファイルを原文からでも訳文からでも検索できるようになった時:今年
Xbenchです。松本さんありがとう。これは革命的に凄い。

(5)数字の網掛け(もっと凄いのがあるかも)などのマクロ
今はこれだけでよいかも。

あれも使いこれも使いそれも使いどれも使えば便利、というのは私の場合結局身にならないような気がしています。そのために時間を費やすのも無駄な気が。

年に1個か2個、いや数年に1度「これだ!!!」というのにばったり出会うぐらいでちょうどよいかも。私の場合は。