金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

至急の和英翻訳事例

一昨日某社から電話がかかってきて「短い(400字程度)社長のスピーチ原稿で、時間は明日(つまり昨日)午後4時に原稿が出来上がり、8時から使うので6時には欲しい。お願いできませんか?」

僕は自分は和英をしないのでネイティブ担当者に電話したら時間があったので受けることに。ただし納期は18時半にしてもらう。

1600:社長スピーチ原稿(400字)到着→私をスルーしてネイティブ担当者へ。
1735:ネィティブからの原稿到着。私がチェック。ネイティブが日本語の意味に疑問を呈してきた点をお客様に電話で確認。私自身が問題と思った部分も加えて修正案を書こうと思った(普段はそうしている)が時間がなく(すでに1800)、ネイティブに電話で説明。
1815:ネイティブ担当者から修正案届く。私が検討しさらに修正案を思いつくが時間がないのでネイティブ担当者に直接して確認。私が原稿を直す。
1830:納品。社長が見るので待ってくれと言われて待機。
1900:お客様から質問1件。私の判断で答えて最終的に終了。

翻訳料金は日本語1文字当たり30円。私とネイティブで折半(15円ずつ)。このネイティブ担当者とは10年近い付き合いで、翻訳料、校正料等はすべて折半で合意しているので、私が料金交渉をしてネイティブ担当者に「今回はいくらでお願い!」と言えば総額がいくらになるかをネイティブ担当者も分かっている。

ちなみに上の顧客は普段は1文字あたり25円(つまりネイティブ、私で各12.5円)で、特急料金として5円乗せてもらいました。普段は20円で受けることが多いです(というか、それ以下のものは受けない:元々私は和英ではないので)。和英翻訳を英和翻訳者として対処するとこれぐらいのコストがかかる。そのことをわかっていただいているお客様から仕事をいただいて受けています。広げるつもりもない。

ただおそらく上記くらいの特急は初めてだったので記録のためにここに書いておく。ただ今回はネイティブが空いていたからよかったもののそうでないこともあるかと思い、別のネイティブの方に将来の仕事の可能性について打診をしました。

(後記)現在のレートは1文字=30円がスタンダードです。ネイティブ翻訳者と僕が半々は同じ。メインの担当者の方も変わりました。