金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

署名本の行く先

(以下引用)
本にサインを求められたときは、表紙を開けると左側にあらわれる見返し(表紙の裏に貼ってある紙の続き)に署名する。

見返しは本文とは別の紙で、この一枚を切り取っても綴(と)じには影響しないから、著者から為書きを添えて謹呈された本でも、カッターで慎重にこの紙だけを切り取れば心置きなく古書店に売り払うことができる。だからここに署名して、そんなに価値のあるサインではありませんよ、嫌ならいつでも切り取ってください、と無言で示すのが著者のたしなみとされてきた。(引用ここまで)
(「本の終活」エッセイスト 玉村豊男、6月23日付日経新聞夕刊)

知りませんでした(恥)。もっともそんな機会めったにございやせんが。

これを読んで思い出したのはある知り合いの翻訳者の方の話。
「あたし何が一番情けなかったって、古本屋であたしの訳した本を見つけたときに(ここまではいいのよ)、その見開きにあたしの書いた『贈呈 ●●様、XXXX』の文字を見つけたとき」。気持ちよ~くわかる。

で、実はこの文章には続きがある。

(以下同じエッセイから引用)
が、もう、誰もそんなことを気にしなくなった。蔵書が売れるかと思って古書店に持ち込んだら、ゴミに出したほうが早いですよ、と諭されてしまう時代である。(引用ここまで)
う~む。