金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

好きなことを「職場で実現する」ということ(2013年6月7日 )

今朝、あるコマーシャルのメイキング(好きなことを仕事に!がテーマだった)を見ていたら、某証券会社にいた時のあるエピソードを思い出した。

一泊でJR北〇道の財務部に出張した時のこと。1990年ぐらい(つまり30歳ぐらい)だと思う。昼間はずっと財務の人たちと喧々諤々やり合って、夜は飲みに行った。段々緊張も取れてきてプライベートな話などが始まり、なんでこの会社に入ったのかなんて話になった。

そこでわかったこと。

私と一緒に飲みに行った財務部の人たち(5人ぐらいいたかな)全員「鉄ちゃん」だったのだ。

子どもの時から電車や汽車が好きで好きでたまらない人たちだったのですね。
だから今は職務上財務部にいるし、自分が電車のハンドルを握ったり車掌になることはないけれども、自分の好きな「会社」に入っていたということを異口同音にかたってくれたのだ。

この時ですな―、「僕は職業選択を間違ったかもしれない」と初めて思ったのは。お陰様で僕は上司に恵まれてサラリーマンとしてはハッピーな生活を送れたと思っているけれども(そうでなければ元の上司が訳書の解説書いてくれませんがな)、でもずっとずっと思っていましたよ。僕がやりたいことを仕事にするにはどうすればいいんだろう、と。JR北海〇の財務部の人たちがうらやましかったナー。

僕の場合、それから独立するまで12年かかったわけです。