金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

バランスボール

(以下は私から「師匠」へのメールからの引用)

 

師匠、おはようございます。

お陰様でキーボードは快調、アームレストも手になじんできて相当気持ち良く仕事が 出来ています。

さて。椅子を買いたいんですが、何かお薦めはございますでしょうか?

お時間のあるときに教えてね。

弟子より

 

(引用終わり)

 

というメールをM姫に送りましたところ、これまでの椅子への投資および使用遍歴をご丁寧に説明いただき、

 

(以下、勝手に引用―ゴメンネ、これをお読みになる皆さんにも役立つと思うので)

・・・というわけでこのXX年間、数々の椅子を渡り歩きましたが,現在はバランスボールに落ち着いています。

というのは,アームレストを使うと,ご存知のとおり,椅子のアームが邪魔なんだよね。

(引用終わり。数字のXXは私の訂正)

さらに、メリットとして「運動不足解消,安価,もし収納が必要な場合にも簡単,空気の量によって微妙な高さ調整ができる」
デメリットとして「ころころ勝手に動く,姿勢に注意しないとだめ」とも。

こりゃ買わない手はないなあ、でも時間がないなあ。寸法もあるだろうし・・・と考えていたら、実はウチにはバランスボールがあることを思い出した。

浪人した次男が運動不足用解消用にいろいろな器具を買ってきたのだが、バーベル2つまで出したところで母親(つまり私の妻)から「そんな器具ばっかり買ってどうすんの!!!」と叱られてしまい、実は買ってあった身長175センチ用のバランスボールを「お父さん、これ隠しておいて」と持ってきてあったんだ(もうばれてます)。昨日開けてみた。

・・・・ちょっと慣れるまでは時間がかかるかもしれないが、なかなかいいかも。ということで今もバランスボールの上に座ってこれを書いています。

結局この3週間の間に、僕の仕事環境には次のような変化があった

① ラップトップパソコンのキーボードがバカになる。
② 東プレのキーボードを購入(師匠のお薦め)
③ エルゴレスト アームサポートを購入(師匠のお薦め)
④ アームサポートが今の机にうまくかみ合わないので、机の手前にもう一つ机を設置してアームサポートを装着。
⑤ ラップトップパソコンの下に週刊少年チャンピオン6冊(3冊ずつ2弾)置いて高さ調整
⑥ バランスボール(師匠のお薦め)

意外なポイントは④と⑤。机や台を買いに行く暇がないための窮余の一策だったのだが、実は手前の机にはキーボードとアームサポートしか置いていない。つまり

⑦ 1台のパソコンと2台のスクリーン(計3台のスクリーン)はほぼ元の位置にセッチしているので、目からの距離がかなり離れた(パソコンが約80センチ、両側のスクリーンがいずれも約1メートル)。さらに
⑧ ⑤によってパソコンが25センチ高くなったので目線が下がらなくなったのだ。

ホント師匠には感謝感謝だ。

妻からの重大宣告

 

 

それはいきなり来た。

 

「お父さん、スマホは1年たった時に見直します。使わなかったらガラ携に戻してください」

 

「な、ななんで?だって結構使ってるよ?」「何に?」

 

「だから、前から言っているように外出先の連絡とか・・・・」

 

「だってお父さんそもそも外出しないじゃん」(イテー出鼻を挫かれた)「それと、時たま外出たときぐらい携帯から離れなさいよ。メールのチェック?そんな時まで仕事とらなくていい!・・・あとは?・・・まさかタイマーとかジョギングの時間測るとかいわないでよ」

 

「さ、最近はデジタル時計壊れたからその代わりに・・・」

 

「この前、デジタル時計のアプリ入れたのに、朝起きたら充電が切れていて結局自分で起きたっていってよね。充電してなかったの?」「してました。壊れているかもしれないので100%充電してみたんだけど、朝起きたらやっぱり止まってて」(話ながら完全に追い詰められつつあるのを感じる)「・・・でAU電話したらあれはあのアプリが電気を食う奴だってことがわかった」

 

「ということはお父さん、あなた訳に立たない目覚まし時計アプリで一晩中電気代使ってただけってことだよね・・・・他には?」

 

「あ、そうそうテザリング!!何かの時にインターネットが繋がらなくなったときの緊急用として・・・」(心のなかでは「ああああああ」と叫ぶ自分がいる)「そのための7万円なわけね」「な、ななまんえん?」「そう、お父さんのスマホに変えてから毎月6000円以上電話代が増えているんです・・・なーんにも使ってないスマホに」

 

「お父さん、いいのよ、ちゃんと使っているんだったら。でもさ、この半年ぜーんぜんじゃん。追加で電気代まで無駄遣いしているわけでしょ」「・・・」「インターネットが繋がらない?確か2年ぐらい前にインターネット繋がらなくなってネットカフェで仕事したことあったでしょ」(あったあった1週間)「いざとなったらそれで済むんじゃないの?」「え~、あの~」

 

「家のインターネットもつながらなくて、近所のインターネットカフェも使えないような非常時になったら、そうね、ここが洪水に襲われたり(4階ですけど)、大地震になったような時だったら、その時は仕事どころじゃないんじゃない?データのバックアップ取ってあるんでしょ?」「うん、ハードとクラウドに」「じゃ問題ないでしょう」「・・・」

 

「買ったの今年の3月だよね。来年3月に考えよう」

 

俺がスマホを使えるのもあと半年になりそうです。

前代未聞の注文(2015年9月日)

昨日の朝、某ソースクライアントから連絡。

CSRについてコンセプトをとりまとめたので、その宣言文だけ(70文字)を英訳してほしい。今日中に」

が依頼内容。1万円(プラス消費税)を伝え、その文章だけでなく全体も送ってほしいと先方に依頼。2時間後にブレスト用資料を送ってくれた。宣言文はそのコンセプのまとめであった。

3時間後にネイティブ担当者からスッキリした英語が送られてくる。原文を解析した上で、

「この内容を(日本文では抽象的な表現になっている部分を)英語に合う、具体的な言い方に変えてこちらの英訳を作りました。長すぎても冗長気味になりインパクトが薄れますし、また英語らしいリズムも考える必要がありますので、逐語訳にはなりませんが、クールでシンプルな英訳になっていると思います」
と、普段なら私が書くべき解説文までつけてくれた。英語も17ワードにスッキリまとまっている。私からの質問なし。「完璧だ」と思って納品した。

2時間後にお客様からメールを見て唖然とした。

「・・・頂いた英文はネイティブ向けの具体的な表現になっているかと思いますが、ご参考までに逐語訳の場合の英訳も頂けないか」

即電話する。
「逐語にするのは簡単ですが、それがお望みだったんですか?」
「・・・いえ、担当部署の皆さんがあまり英語がわからないので、もう少しかみ砕いてくれないかとの要望があり・・・」

実は担当者(英語わかる人。弊社とのつきあいも3年以上あるのでこちらの言いたいことも分かってくれる)も他の部署との狭間で困っているらしい。

「わかりました。ではあくまでもご参考までにネイティブ担当者に逐語で英語に訳させます・・・ただし、いったん納品した完成品とは別の参考資料を作れ、とのご指示なので、恐縮ですが半額の5000円を追加で請求させていただきたく・・・」「了解しました」

ネイティブ担当者に電話して事情を話し「・・・という英語をお願いします。追加の報酬は2500円(つまり僕がもらう分の半分)」「了解」。
で今朝英語が届き、今度は私が次のメッセージを添えて納品した。

(以下引用)
私どもが考える直訳の問題点は以下の通りです:
① 本語の考え方を英語でそのまま表現しても、自然な英語にはなりません。(着物に素足で靴を履くような不自然さがあります)
② 似たような言葉の重複が多く、英語のリズムが壊れています。
③ 日本人が書いた英語であることが明確なほど不自然です(上記の英文は、いただいた原文を英語の得意な日本人が逐語で訳し、ネイティブ・チェックにかけた英文です)。
④ こういう宣言文を作成する場合は、基本は日本語で考えるにしても(だからこそいただいた補足資料は重要です)、メッセージを理解した後は日本語の表現から一旦離れて、企業の広告らしい洗練された英文を構築する必要があります。
(引用終わり)

いやはやこういう注文は初めてだ。ただしこれも多くの日本企業の現実ではないだろうか。コツコツ説明を続けて行くしかない。

自分を変えていく

先週の木曜日。夫婦で散歩中に妻から新たな提案があり。

「色々考えたけど、お父さんの性格考えたら、明日のプチ休み、お父さんは『仕事』と思った方がよいような気がする・・・『休み』だと思うと『仕事しなきゃ』と思うわけでしょ。アタシと出かけて食事して、ゆっくりマッサージしてお茶飲んでホットケーキ食べてまた歩いて帰ってくる。これを仕事と思ってみない?で、家に帰ったら次の仕事に移ればいいのよ」

「お父さん、仕事楽しいんでしょ?」「うん、楽しいかも」「じゃ、明日のランチも仕事として楽しめばいいじゃん」
「休みを仕事と捉える」という考え方はこれまでも何度か試そうとしてうまく行かなかった。

ただ最近は。妻も自分も私の性格をかなり客観的に眺められる(感情的に反応しない)ようになっているので、こういう提案について以前よりも冷静にやりとりできることも確か。心持ちひとつで食生活が劇的に改善した最近の体験もある。やってみます。

 

翻訳は「処理」なのか?

翻訳の世界で「1日に〇〇〇ワード処理できる」とか「1日の処理量は・・・」いう表現を見かけることがあるが、強烈な違和感を覚える。

 

翻訳に処理作業的な要素があることは確かだ。作業である以上効率性も必要だ。

 

でも僕たちはメッセージを伝えようとしているんだ。物を処理しているわけでは断じてない。翻訳作業全体が加工処理みたいな表現は嫌いだ。

 

「1日あたり〇〇〇ワードを処理する」と無意識のうちに言ったり書いたりしている人は、恐らく心の中のどこかで「翻訳は自動処理」という意識が働いているのではないか?

 

これは事の是非ではなく、自分がどちらを選ぶかという問題だ。

 

そして僕はそちらを選ばない。

「仕事」と思って休む

昨日の散歩中に妻から新たな提案があり。

「色々考えたけど、お父さんの性格考えたら、明日のプチ休み、お父さんは『仕事』と思った方がよいような気がする・・・『休み』だと思うと『仕事しなきゃ』と思うわけでしょ。アタシと出かけて食事して、ゆっくりマッサージしてお茶飲んでホットケーキ食べてまた歩いて帰ってくる。これを仕事と思ってみない?で、家に帰ったら次の仕事に移ればいいのよ」

「お父さん、仕事楽しいんでしょ?」「うん、楽しいかも」「じゃ、明日のランチも仕事として楽しめばいいじゃん」

「休みを仕事と捉える」という考え方はこれまでも何度か試そうとしてうまく行かなかった。

ただ最近は。妻も自分も私の性格をかなり客観的に眺められる(感情的に反応しない)ようになっているので、こういう提案について以前よりも冷静にやりとりできることも確か。心持ちひとつで食生活が劇的に改善した最近の体験もある。やってみます。

(後記)6年前の書き込みです。今は当時ほど切羽詰まっていないので、結構のんびりと過ごせる心の余裕ができた気がしています(2021年9月4日記)

「ちゃんと休め」 - 金融翻訳者の日記

「エルゴレスト アームサポート」が届く

 

昨日も1日中仕事で、夕方散歩30分。腰が若干痛いこともあるが、散歩は会話になるので(ただ元気になったらジョギングに切り替えます)。

昨日の昼過ぎに、翻訳仲間で僕のインフラ周りの師匠であるM姫から薦められた「エルゴレスト アームサポート」が届く。組み立て作業が必要かとおもっていたが、箱から出して取り付けたらすぐに使えたのは助かった。

位置(高さ)などの微妙な調整がまだ必要かとは思うけれど、僕には相当いい。

手がキーボードの上を自由自在にダンスしている、という感じだろうか。

今まではキーボードの手前にパット(何というのかは知らない)を置いて手の腹を乗せてタイプしていたのでそもそも肘や肩が軽くなったという実感はない。けれども以前のやり方だと手の位置が固定されるのでタイピングの自由さほとんどなかった(指を不必要に伸ばしたり曲げたりしなければならなかった)。これを使ってみてそのことに改めて気づいた。つまり僕の場合、肩や肘の負担が減ったというよりも指への負担が格段に軽くなったのだと思う。

ただ、誤算もあった。

僕は肘掛け椅子を使っていたのだが、これを装着すると肘部分にぶつかるので、長男の肘なし椅子と交換。それとこれは机の上板を「噛む」ので一番上の引き出しは取っ払う必要があった。いずれも大した問題ではない。ただ良い機会なので椅子は買い換えようと思っている。

良い物をご紹介いただきました。生ビール一杯じゃちょっと申し訳ないので、タン塩つけよう。