金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「(メッセージ発見法については)ノウハウがないことを知るのが、ノウハウなのである」。2018年と2019年の2月17日に出会った言葉

(1)2019年の今日
メッセージ発見について言いうるのは、以上である。「ずいぶん簡単だな」と不満を持たれた読者が多いだろう。もしメッセージが8割の重要性をもつものなら、なぜ「メッセージの発見法」に本書の8割をさかないのか?
 これに対しては、「マニュアル的ノウハウがないから」と答えるしかない。ノウハウがないことを知るのが、ノウハウなのである。
(『超文章法』野口悠紀雄著、p38)

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(2)2018年の今日
さて商品名をどうするか。堤清二さんやデザイナーの田中一光さん、コピーライターの小池一子さんらが議論を重ねた。ノーブランドでは同業他社との差が打ち出せない。田中さんが突然、「無印良品だ」と言ったという。ノーブランドを日本語にしてみて浮かんだそうだ。良品はノーブランドの安かろう悪かろうのイメージを払拭する意味だ。・・・(中略)・・・
 無印良品の第1弾が西友の店頭に並んだのは80年12月。店内にこんなポスターが貼られた。「わけあって、安い。」。小池さんのコピーは秀逸だった。
(2018年2月16日付け日経新聞 松井忠三私の履歴書 ― 無印良品誕生 主婦の声で生まれた商品 ノーブランドの印象 払拭 」

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