金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

強情を以て今年を終るなり 藤田湘子:12月31日に出会った言葉

(1)2021年12月31日
人間は、不便に戻れる。
(株式会社幸楽苑の全面広告 2021年12月31日付日本経済新聞
幸楽苑は今日、朝日新聞にも全面広告を出している。そのコピーは「0億円事件」。朝日と日経の広告コピーを入れ替えた方が「合っている」感じがするが、「人間は、不便に戻れる」の方がはるかに優れたメッセージだと思いました。
望むらくは、コピー以外の会社の(元旦休日に対する)説明文は不要だった。コピーと営業時間案内(元旦を休むという案内)だけの方がインパクトが強かった。
でも、働き過ぎに対する警告にとどまらず、AIの行きすぎか、と思われる時代にアナログへの回帰を促すかのようなよい広告だと思います。

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(2)2018年12月31日
私は職人という言葉が好きなんです……で、職人と芸術家の違いって「これで採算がとれるか」を考えるかどうかだと思うんです。
(『一切なりゆき~樹木希林の言葉』p34)

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(3)2017年12月31日
強情を以て今年を終るなり 藤田湘子
(『第六 折々のうた大岡信 岩波新書 p161より)

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