「いいか~、このシーンを見ろ。安藤サクラがやや猫背になっているだろ」「ホントだね」
「ここに60歳という年齢をさりげなく出してるんだ。立ち居振る舞いの一つ一つに『60歳』が出てるだろ?しかもこの髪のネット。この年齢の女性は寝る前にこれをつけてたんだ。確かにおばあちゃんはそうだった」「なるほどー」
「そして、今度は松下奈緒だ。シャキッとしてるよな?どこからどう見ても安藤サクラの方がズッと老けて見えるだろ?」「確かに」
「ドラマの設定では松下奈緒は安藤サクラの姉貴なんだぞ。なのにこの若さ!要潤もおんなじ。小学高学年の孫までいるのに、どうみても40代」「そうだねー」
「・・・ここに安藤サクラと松下奈緒の演技の差が出てるのさ。松下奈緒は所詮お飾りの美人女優。要潤はイケメン俳優。安藤サクラは演技で飯食ってんだ。格が違うんだよ~二人は」
・・・と話してたら、
「お父さん、それぜーんぶアタシが教えてあげたことじゃん(そうだったかなー)。あなたってホントに、そうやって他人からの聞きかじりを、さも自分が前から知っていたように、上から目線で話すのよねー。あなたそれお友だちにしたら嫌われるよ!」
「・・・」