先日、ある大企業の役職員の方々と酒を飲んだ折、たまたま政治向きの話になって、相手が遠慮する必要のない人だったので、「でさ、安倍政権、やっぱオカシイだろ?嘘ついてるよな、やっぱり?」と話を振ったら、
「確かに、個人的にはそう思うよ」
という答えが返ってきた。言っておくが彼は極めて誠実な、尊敬できるビジネスマンだ。
「個人的には・・・・」。
な、なんという懐かしい響き!まず思ったのは、自分がこの言葉を使わなくなって何年になるだろう?ということだった。
(実は、僕の場合サラリーマン時代にもそういう使い分けをあまりしなかったんだけど)。
ああ、この人たちは「立場」でものを語らなければならない世界にいるのだなあ、「本音を隠すこと」が給料の一部が給料の一部なんだなあ、と改めて思い出した次第。