金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「本音を隠すこと」が給料の一部(2017年9月22日)

先日、ある大企業の役職員の方々と酒を飲んだ折、たまたま政治向きの話になって、相手が遠慮する必要のない人だったので、「でさ、安倍政権、やっぱオカシイだろ?嘘ついてるよな、やっぱり?」と話を振ったら、

「確かに、個人的にはそう思うよ」

という答えが返ってきた。言っておくが彼は極めて誠実な、尊敬できるビジネスマンだ。

「個人的には・・・・」。

な、なんという懐かしい響き!まず思ったのは、自分がこの言葉を使わなくなって何年になるだろう?ということだった。
(実は、僕の場合サラリーマン時代にもそういう使い分けをあまりしなかったんだけど)。

ああ、この人たちは「立場」でものを語らなければならない世界にいるのだなあ、「本音を隠すこと」が給料の一部が給料の一部なんだなあ、と改めて思い出した次第。