金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「たけしさんの笑いには狂気がある。志村さんの笑いには哀愁がある」:4月25日に出会った言葉

(1)2022年4月25日  
「宮尾(登美子)さんは言葉が泉のように湧いてくるタイプではない。暇さえあれば広辞苑から言葉を拾い語彙ノートに書き込んだり、内外の小説を読んでは吸収したことを『読書録』に写したりする努力を重ね、これに人生体験が加わり非凡な努力を蓄えていた。だから46歳でつかんだチャンスをその後も生かせたのだろう(元筑摩書房編集者 高橋忠行さん)
(「宮尾登美子の日記をたどる 46歳の背水の陣」2022年4月24日付日本経済新聞
*凡人は、こういう言葉に励まされます。

(2)2020年4月25日  ·
「たけしさんの笑いには狂気がある。志村さんの笑いには哀愁がある」と(高倉健さんから)言われたことを心底嬉しそうに話してくれた。
宮藤官九郎「いま なんつった?」『週刊文春』4月16日号 P59)
*普段週刊誌は読まないのですが、財務省職員赤木さんの遺書が明らかになってから週刊文春を買っています。引用文は宮藤官九郎さんのエッセイから。ちなみに今週号は、ご自分が(1ミリも自分がかかると思っていなかった)コロナウイルスにかかって退院するまでのお話。まさか自分が看護師から直接「今夜が山です」と言われるとは思わなかったと、表現はユーモアに交えながら実は心理的には相当追い詰められていた様子がわかり興味深い。引用文はかなり有名らしいですが、宮藤官九郎さんが初めて志村けんさんと話した時の思い出を語っています。
(後記)現在は定期購読者になりました(2022年4月25日記)

(3)2019年4月25日  
ファストフードを可能にする機会を発明することはできても、スローフードをビジネスとして立ち上げる力にはならない
(「文系の「価値」(大機小機)」 2019年4月25日付日本経済新聞

(4)2018年4月25日  
電車が人身事故で止まった時、社内で誰かが舌打ちしたりする光景・・・(稲葉俊郎)他人の死ですらただの情報になって、人を悼む気持ちがすっと立ち上がらなくなると大学病院医師は憂う。
(2018年4月25日付朝日新聞 「折々のことば」より)

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(5)2017年4月25日  
私の人生の基本方針はBGMです。Bはバカみたいに、Gはがむしゃらに、Mはまじめに。亡くなった母がまさにそういう人でした。BGMを守っていればチャンスが訪れ、目標を達成できる。この40年間、大判のスケジュール帳の見返しにこの基本方針を書き込んでいます。こうすれば毎日、目に入る。バカみたいだと言われてもいいんです(「生涯挑戦 人づくり」長崎総合科学大付属高 サッカー部監督 小嶺忠敏さん 2017年4月25日付日本経済新聞夕刊9面より)