金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「自分のなかの『わからない』を増やしていくこと」:2018~2020年の今日(4月2日)に出会った言葉

(1)2020年4月2日  ·
何が「良い」かは試さないとわからない
大量に試して、うまくいったものを残す
新しい形質の獲得は基本的に「偶然」だということ
とりあえず試してみて、結果をみて修正する
たくさん試し、うまくいかなければすぐに撤退する
(山口周著『ニュータイプ時代―新時代を生き抜く24の思考・行動様式』pp238-249、ダイヤモンド社
*本日の言葉:引用句、要は「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」を貫け、ということでしょう。私はちょうど36年前の今日に入社式を迎え(1日は日曜日だった)、3日のお昼過ぎに岡山支店に赴任し、4日の朝から名刺100枚と中期国債ファンドのパンフレットだけを持って「社長またはお医者様」の名刺を10枚もらってくることをノルマとする営業マン生活をスタートさせた(他の会社はわからないが、N証券の新人は当時、文字通りお客様ゼロから開拓していくのでした)。この時の原体験から僕には「下手な鉄砲~」の精神が骨の髄まで染みこんだと思っています(もっとも、本当の天才は下手な鉄砲に加えて頭脳戦もやっていた。そのことは後で知ることになるのですが)。

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(2)2019年4月2日  ·
所有していると思いがちな電子書籍のダウンロードでも、ある日突然、作品が楽しめなくなるおそれもある。知的財産権に詳しい桑野雄一郎弁護士は「形がない電子データに所有権はなく、閲覧する権利が利用者に与え荒れているに過ぎない……紙の本で持っていたほうが確実ということは大いにあり得る」と指摘する。
(「『脱』所有の流れ 思わぬリスク」2019年4月2日付朝日新聞文化・文芸欄)

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(3)2018年4月2日  ·
学べることは学んだほうがいいだろう。理解の範囲が広がれば、可能性は広がる。ただその一方で、ぼくは密かにこうも思うのだ。自分のなかの「わからない」を増やしていくことも、これまた大切なのではないかと。わからないことが増えるほどに、内面が広がるように感じられるからだ。
(宮内悠介「未知はいくらでもある」2019年4月2日付朝日新聞より)

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