あるビジネス書の翻訳での話。同じ著者による同じテーマの本が何冊かすで出ていて、訳書を参考として渡されていた。訳語、言い回しともに大いに参考になったので、編集者と会話した時に、
「あれ、大いに助かってますよ。訳文も読みやすいし・・・」
と言ったら担当編集者の方、
「出来上がった本はいいんですけど、大変だったんです~ぅ」。
要するに翻訳者から上がってきた原稿は、結構荒っぽかった(要するに、読みにくかった)らしい。
「……もう、直しが大変で大変で・・・私も相当手を入れましたし、監訳者からもかなり朱がはいりまして・・・本当に苦労したんです(声が泣きそうな感じ)」
「あ~それは大変でしたねえ」と答えながら、自分もそう言われないよう気をつけねばと思いましたよ、そりゃ。