金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

作者の生没年

毎朝、『声でたのしむ 美しい日本の詩 (岩波文庫別冊)』の音読を始めてから1カ月強。
5分のうち前半を和歌・俳句(大岡信選)、後半を現代詩(谷川俊太郎)に振り分けて1、2ページを音読して、選者の解説を読むのだが、明治大正以降の詩歌を読むと、つい作者の生没年に目が行くようになった。

例えば今日の現代詩の作者は八木重吉井伏鱒二八木重吉の生没年は1898ー1927年。井伏鱒二は1898ー1993年。生年は一緒だが、井伏は95歳まで生きたのに対し、八木は29歳でなくなったのかと考えると感じ入ってしまう。

こうなってくると、詩はその作品とともに、作者の生没年も一編の詩のような気がしてくる。

僕自身の年齢の問題のせいかも。

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