「日経新聞の方がA新聞よりよっぽどいいわ」
昨日午前中に居間を通りかかると、珍しく日経を開いていた妻がこう言った。
「日経新聞は事実と分析を冷静に、淡々と伝えるのよ。それに比べると、A新聞はものすごーく情緒的。記者の感動とか落胆を薄っぺらい表現で押し付けられている感じがするの」
読んでいたのはもちろんスポーツ面であり、話題にしているのは当然フィギュアスケートに関する記事だ。彼女は渡部絵美の時からのフィギュアスケートファン。とは言え会場に行って応援するほどではなく、お気に入りの選手に関する記事を切り抜いてスクラップブックに貼って思いでに浸るタイプ。
我が家は日経とA紙を購読しており、私は毎朝日経を中心にA紙にも目を通すが、相方は普段はA紙しか読まない。しかも「あたしも世の中知らなきゃ」と言って、この半年ぐらいは毎朝一時間ぐらい読み込んでいるんじゃないかな。
日経新聞はもともと「スクラップブックに切り抜けるような記事を目標にしている」と以前読んだことがあり、その通りの、記者の感情が入らない簡潔な記事が多い。その精神がスポーツ面にも生かされているとは、妻の指摘があるまで気がつかなかった。
「あたしが(もちろんフィギュアで)読みたかったのは、日経のこういう、山本さかえさんのような分析記事なのよ」
だそうです。