金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「出版という営為はムダのかたまりだが、そのムダがこの仕事を支えている」:出会った言葉(3年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(122)

(1)昨年の今日
① 学問の要諦は批判精神であり「従順ならざる学者」こそが「言論に関する息苦しさ」を克服する主役である。(主役は「従順ならざる学者」―「大機小機」 2020年11月20日日本経済新聞
② 豊かで平和な社会は異論によって形成される。(「天声人語 2020年11月21日付朝日新聞
*異論を唱える場があることがいかに重要か、という文章に2回出会ったので紹介します。自分の意見に反対されることは決して愉快ではない。五大商社の社長さん(物産だったかしら)が、経営会議に自分の意見にことごとく反対する気にくわない役員がいて、そいつのために経営会議の日の朝は気が重い。でも彼を外したら経営者として自分は終わりだと思っているというエッセイを読んで感動したことを思い出しました。

(2)2年前の今日
出版という営為はムダのかたまりだが、そのムダがこの仕事を支えている
(著者に会いたい 『出版文化と編集者の仕事 個人的な体験から』元講談社編集者 大竹永介さん 2019年11月23日付朝日新聞
*本日の言葉は、出版に限らずあらゆる仕事に当てはまる。だから僕は翻訳と読み替えて解釈する。大竹さんは、効率を否定しているのではなく、効率を追い求めていると失われることも多いことを忘れるな、と仰っているワケだ。当たり前のことなんだけどつい忘れがちな至言だと思う

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(3)4年前の今日
今日も
朝から晩まで
テレビは
かなりの時間を割いて
横綱の品格」ばかりを
一生懸命報じているが
「総理大臣の品格」については
全くと言っていいほど
報じていない。
この国にとっては
この国の国民にとっては
「総理大臣の品格」よりも
横綱の品格」の方が
よっぽど重要か。
(引用終わり)
きむらとも‏ @kimuratomoさんの21日ツイートより

(4)4年前の今日
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなる方がいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい 
(「祝婚歌」より。『二人が睦まじくいるためには』吉野弘(童話屋)pp11-12)

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