金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

NHK「五輪の厨(ちゅう)房密着800日」に感動する。

2017年から取材班が追い続けた、オリンピック選手村の食堂運営を任された会社の記録。

僕は東京オリンピックパラリンピックの開催には今でも反対だけど、それはこの人たちに対しては言えない。

彼らの必死の努力を前にすると称賛しかない。食材・人材の調達がいかに大変だったか。コロナで1年延期になってすべてがやり直しとなった彼らの苦労には心から頭が下がる。このノンフィクションを見ていると「オリンピックを開催して本当によかった」という気さえしてくる。

もちろん、その問題とは別に東京五輪は中止すべきだったと今でも思う。しかし、食品ロスの問題も含めて、その決断と現場へのケアは政治の責任だろう。たとえば、食品ロスの問題で言えば、オリンピックの選手村で「足りない」なんてことはあり得ないわけで、多めに作る(余る)ことは100%わかっているんだから、余った時にたとえば食事に困っている人々に届ける手立てを考えておくとか。

こういう現場はたくさんあったはず。

本当に現場の皆さんはよくやった。お疲れ様でした。

www.nhk.jp

 

東京オリンピックの開催に反対します。ただし参加した選手たちには喝采を送りたい - 金融翻訳者の日記