金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「大切なことは、強い断定口調では伝わりにくい」9月20日に出会った言葉

(1)2020年9月20日  

私たちが、理論上、競争では誰もが平等にすべきだとどれほど固く信じていたとしても、私たちは自分の子どもたちが隣人の子どもたちと平等にスタートすべきだとは決して願っていない。―つまり、私たちの大きな富や有力なコネクションがあれば、子どもたちは、より優れた栄養、医療、教育、あらゆる種類の機会の便宜を最初から享受するのが当然のように決めてかかっているのである。E.H.カー『新しい社会』より
(根井雅弘著『英語原典で読む現代経済学』pp17-18)

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*引用文は厳しい。自分には厳しくても自分の子どもにはつい依怙贔屓をと考えてしまうという姿勢が、自発的隷属につながるのかもと反省しながら読みました。参考までに原文を掲載しておきます。
However firmly we may in theory believe in an equal start for everyone in the race, we have no desire that our children should start equal with the children of the Joneses — assuming that our greater wealth or more highly placed connexions enable us to give them the initial advantage of better nutrition, better medical care, better education or better opportunities of every kind.

(2)2019年9月20日
大切なことは強い断定口調では伝わりにくくなる
(「天声人語」 2019年9月15日付朝日新聞より)
*ちょうどTeal Journey Campusの翌日で、『ティール組織』著者のラルーさんをはじめ登壇される皆さんに共通する「相手の話を聞いて、一拍置いてからゆっくりと語りかける口調」に、ああ自分にはない要素だと自覚し反省もしていたときに見かけた一節。「これは俺のことだ」と思いメモしたので、前後関係を忘れてしまいましたが、私の心にはズシンと来た。

(3)2018年9月20日
 過剰に準備して、環境に刈り取らせる。
福岡伸一動的平衡「過剰は効率を凌駕する」2018年9月20日朝日新聞

(4)2017年9月20日
俺の牛丼で練習するんじゃねえ
後藤正文の「朝からロック」― 2017年9月20日朝日新聞 34面より)

(後藤正文の朝からロック)僕の牛丼で練習…:朝日新聞デジタル