(1)2年前の今日
ところが教授は、デザインは生活環境の中に入っていくものだと言う。例えばテーブルなら机を人間はどう使うのか、その徹底的な観察から学問が始まります。……マーケティングが数万人のデータで判断するのとは異なり、デザインはただ一人を追うのです。
……
……やがて人間の行動が見えてきた時、ああ、だからモノへと具現化できるのだと納得したものです。
(田川欣哉「イノベーションを担おう 授業は、ひたすらの人間観察」仕事力 2019年9月8日付朝日新聞)
(2)3年前の今日
一番危ういのは「自分はこんなにやったのに」という感覚。一生懸命すればするほど、そう思いがち。でもこれも母(樹木希林)の教えですが、
「自分がやりたいからやる、という心構えでいなさい。やってあげるなんて、おこがましい」
(文筆家 内田也哉子さん キミとどたばた「喜びを自分で見つけていく」 2018年9月8日付朝日新聞)
(3)4年前の今日
何より、書棚の前に立つと心が静まっていく感覚は捨てがたい。
(2017年9月8日付日本経済新聞「春秋」より)