金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

respectively のちょっと珍しい使い方(翻訳ストレッチの教材から)

(原文)In investigatigng how muscles repair themselves in this way, researchers have identified a pro-growth factor they call insulin-like growth factor 1 (IGF-1), and an anti-growth factor, myostatin, which respectively encourage and discourage muscle cell division and protein production. 

(訳文)筋肉がこのようにして自己を修復するプロセスを調査しているうちに、研究者たちはインスリン様成長因子1(IGF-1)と呼ばれる成長促進因子と、成長抑制因子であるミオスタチンを発見した。筋肉細胞の分割とタンパク質の生成を、前者は助長し、後者は抑制する。

(『英検分野別ターゲット 英検1級長文読解問題120』p60(原文)、P76(訳文))

respectively が普段よりちょっとズレた使い方がされていて珍しいと思った(覚えている限りでは僕は初めての例かも)のでメモ風に。

なお確認したわけではないですが、TOEIC(参考書類)の読解テキストはいかにもダミーな(普段僕らが読む新聞雑誌等の英文を易しくし、その過程で匿名化というかフィクション化している)英文で、内容からの学びの要素の少ない、味気ない文章だ。もちろんそういう文章をすらすら読めるようになることには大いに意味がある。新聞のビラや宣伝、商品説明書を読む意味はあるが面白くないのである。

それに対し英検1級本はリアル(文章のレベルはTIME誌並み)で、書かれている事柄は事実という印象です。だから「内容」から学べるし、読んでいて楽しい。

あくまでも試験の目的の違いであって、どちらがよい、悪いということではないので念のためご確認をお願いします。。