金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

うっかり口を滑らせた話

「愛ちゃん解説上手よね~」
日曜日の全日本卓球選手権シングルス女子決勝のテレビを見ながら妻がこう呟いた。
たしかに愛ちゃんの解説は、卓球のど素人にも大変分かりやすく、見ていても次の展開や選手心理を興味をもって想像できるほどの深い解説だった。その後にやった男子決勝での元全日本監督によるプロ向き解説が分かりずらかっただけにその思いを一層強くしたのだったが、その時僕は、思わず、
「そうだな~、原川愛ちゃん」
と答えてしまったのだ。
「え、福原でしょ」「そうそう、福原愛ちゃん」
で事なきを得た。
宇野浩二」のことを「宇能鴻一郎」(いずれも文学者:学生時代。多分亡き父は気づいたが知らん顔をしていた)、「原節子」と言うべきところをついうっかり「原悦子」と言ってしまった(いずれも俳優:小津安二郎の映画を見ていたときだったと思う。妻は気づかなかったはずだ)時の気まずさほどではなかったが、ほんの数秒、背筋がちょっと寒くなったのであった(なお、誤解のないよう付言しておくと、我が家では私の風呂上がり後に、朝録画しておいた「テレビ体操」をするのが日課になっている)。