金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2019年7月時点での機械翻訳のレベル

(以下引用)
「AIがすべてのことをなすには時間がかかるが、現時点で翻訳力は非常に驚くべきレベルだ。とはいえ、機械はまだものごとの『すべての』意味をわかっているわけではない。『いくつかの』意味を分かっているだけだ」
――どんな限界があるのでしょうか。
「例えば『トロフィーがスーツケースに収まらない。なぜならそれは大きすぎるからだ』と言う場合、『それ』はトロフィーだ。『トロフィーがスーツケースに収まらない。それが小さいので』といえば、『それ』はスーツケースだ。大きなものを小さなものにいれられないという理解がないと翻訳できない」(引用ここまで)
(「AIの不安、第一人者の答えは(時論) 」ジェフリー・ヒントン氏 トロント大学名誉教授 2019年7月4日付日本経済新聞

AIの不安、第一人者の答えは(時論): 日本経済新聞

こういう問題があるのでまだ不十分だが、そのうち追いつく、というのが論者の見解。昨日と今日の日経新聞は経済教室でもAIを取り上げています(「AIと雇用」(上下))。

AIと雇用(上) 成長の恩恵 幅広く共有を: 日本経済新聞

AIと雇用(下) 業務高度化通じ競争力向上: 日本経済新聞